家電メーカー「シャークニンジャ」が展開する掃除機「EVOPOWER SYSTEM」。本シリーズは、床だけでなく家具の上などの掃除にも対応したコードレススティッククリーナーで、日本専用として2020年に開発された。2023年に「軽さと掃除力の両立」を目指し、最大25%の軽量化(「EVOPOWER SYSTEM NEO LC200JIV」と「EVOPOWER SYSTEM iQ CS851J」の比較)を実現。2024年に登場した『Shark EVOPOWER SYSTEM NEO II+』は、壁際や隅のゴミの取り残しを防ぐ「エッジセンサー」を追加し、独自の3つのセンサーを搭載した。
「エッジセンサー」とはどのような機能なのか。
「掃除しにくい壁際や部屋の隅を検知し、自動で吸引力を最大2.5倍にアップ(同社テストによる。エコモード時の吸引力との比較)します」(同社PRマネージャーの岡政樹さん・以下同)
床のゴミの量に合わせて、少ない場合は緑色、通常程度であれば黄色、多い場合は赤色に上部のリングが光り、掃除すべき場所を明確にする。そして、その色に応じて「iQセンサー」が吸引力を低・中・高と切り替える。また、フローリングやカーペットなど床材に合わせてブラシの回転速度を自動調整する「フロアセンサー」も搭載している。
「状況に応じて最適なモードに自動調整するので、効率的な掃除を叶え、負担がより軽減します」
本体重量は約1.7kgと軽量ながら、独自ヘッド「ハイブリッドパワークリーン」はズシリと重く、床にしっかり密着し、細かいほこりも取り除く。それでいて幅が約23cmとコンパクトなため、狭い場所の取り回しもスムーズだ。また、フィンとローラーを組み合わせた独自構造は、長い髪やペットの毛もブラシロールに絡まない(同社テストによる。長さ45cmの毛0.25gを0.6平方メートルのフローリングで10サイクルテストした結果)。
「フィンを斜めに取り付けており、髪や毛が中央の吸い込み口に誘導され、奥にある櫛状の突起でときほぐす構造です」
本製品のパイプには2つのタイプがある。パイプが90度曲がり、ソファやベッドの下でもかがまずに掃除できる「FLEXパイプ」(グレープブラック(LC551JBK)に搭載)と、「ストレートパイプ」で、どちらかを選択できる。
また、この「NEO II+」には、本体をドックに戻すだけで充電しながらゴミが自動的に収集され、約30日分のゴミをためられる「自動ゴミ収集ドック」が付く。
「自動ゴミ収集ドック」が付属しない「NEO II」(7万1500円)もあり、いずれの機種もワンタッチでハンディクリーナーに変身し、狭い場所も「サッと取ってサッと使える」のがうれしい。
軽さと性能、ユーザーの使い勝手に秀でた逸品だ。
【DATA】
『Shark EVOPOWER SYSTEM NEO II+』/シャークニンジャ/8万8000円
本体サイズ/スティック装着時:高さ1040×幅228×奥行160 mm、ハンディ時:高さ510×幅91×奥行71mm、収納時:高さ1060×幅280×奥行262mm
カラー/グレープブラック、アルミニウムグレーの2色。
本体重量/スティック装着時:約1.7kg(グレープブラック)、約1.6kg(アルミニウムグレー)。ハンディ時:約0.8kg(カラー共通)
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2024年12月19日号