国内

《恒例行事の裏側》山口組事始め式は前日にリハーサル実施 餅つき大会の餅は500kgのもち米で作り全国に配布「去年の餅がまだ冷凍庫に…」と参加したことのある暴力団関係者

臼と杵でついた餅は美味いが……(写真提供/イメージマート)

臼と杵でついた餅は美味いが……(写真提供/イメージマート)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、ヤクザの年始行事「事始め式」と、餅つきにまつわる知られざる裏側について。

 * * *
 12月13日、今年も指定暴力団六代目山口組恒例の「事始め式」が行われた。暴力団の業界では、毎年この日が新年を迎える日とされており、事始めには直参組長らが集まって今年1年を振り返り、来年の組織指針なども発表される。

 この日、事始めが行われたのは、静岡県浜松市にある六代目山口組傘下の國領屋一家の組事務所。本来なら神戸市にある総本部で実施したいところだが、山口組の分裂抗争以降、特定抗争指定を受けている六代目山口組では事務所の使用に制限がかかっているため、今年も使用できなかったのだ。

 当日は現場に警察官やメディアが多数集まっていたと報じられているが、めぼしい組員は前日から浜松に集結、会場入りしていたという。事始めの準備のためであるが、実は前日に事始め式のリハーサルが行われていたと、暴力団関係者であるA氏は話す。

「事始めにはリハーサルがある。当日と同じ手順で最初から最後まで通しでやる。組では、どんな行事もすべてリハーサルがあるんでね。盃事だってリハーサルをやるよ」とA氏。事始めでは毎年、その年に直参に昇格した二次団体の組長と六代目山口組の司忍組長との間で親子盃を交わす儀式が行われるのだが、前日にこれもリハーサルするらしい。

 式次第の確認としてリハーサルは必要だというA氏だが、「盃事はリハーサルと当日では緊張感がまるで違う。リハーサルならリラックスしてできるが、当日、ずらりと顔を揃えた組長らの前に座る緊張感は半端ない。リハーサルで問題なくできても、緊張から言葉を噛むかもしれない。盃事は一発勝負の方がいい気がする」という。

 当日と同じ手順で同じように式を行うのなら、式に参列する予定の組長らも参加するのか?と聞くと、A氏は「もちろんだよ。いないのは司組長だけ。組長は当日だけだ」。万が一にも間違いがあってはならない行事には、すべてリハーサルが存在するというのが暴力団業界の常識らしい。

関連記事

トピックス

ロシアのプーチン大統領と面会した安倍昭恵夫人(時事通信/EPA=時事)
プーチンと面会で話題の安倍昭恵夫人 トー横キッズから「小池百合子」に間違われていた!
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
長嶋茂雄さんとの初対戦の思い出なども振り返る
江夏豊氏が語る長嶋茂雄さんへの思い 1975年オフに持ち上がった巨人へのトレード話に「“たられば”はないが、ミスターと同じチームで野球をやってみたかった」
週刊ポスト
元タクシー運転手の田中敏志容疑者が性的暴行などで逮捕された(右の写真はイメージです)
《泥酔女性客に睡眠薬飲ませ性的暴行か》警視庁逮捕の元タクシー運転手のドラレコに残っていた“明らかに不審な映像”、手口は「『気分が悪そうだね』と水と錠剤を飲ませた」
NEWSポストセブン
金田氏と長嶋氏
《追悼・長嶋茂雄さん》400勝投手・カネやんが明かしていた秘話「一緒に雀卓を囲んだが、あいつはルールを知らなかったんじゃないか…」「初対決は4連続三振じゃなくて5連続三振」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
NEWSポストセブン