芸能

高田文夫氏 2024年のいろんな事をサラリと水に流す“秘密の忘年会”について報告

去年は思いきり忘年会を開催(イラスト/佐野文二郎)

去年は思いきり忘年会を開催(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は4年ぶりに思いきり開催した忘年会の数々について綴る。

 * * *
 巳年である。早くに亡くなった私の兄が巳だったから生きていれば今年84。たしか徳光和夫、萩本欽一と同い歳である。

“ふてほど”だった2024年、いろんな事がありました。サラリ水と酒に流そうと“飲み会”“忘年会”をやった方達も多かった。コロナも落ち着いたので4年ぶりの乾杯の声も。芸能マスコミの仕事をしている以上「“人間”が財産、“人間”が駒」。SNSなんてやってる場合じゃない。人と会うのが一番の情報交換。

 私もまずは「野末陳平(93歳)を囲む会」。きりたんぽを食べたことがないと言うので私の古くからの知り合いの西麻布の店へ。数人ピックアップして行く。この歳になってもまだ初耳の話があるから面白い。「早大じゃ青島幸男も永六輔も大橋巨泉もみんな中退だけど、オレだけ卒業。おまけに首席」には拍手喝采。

「いち・にの・さんぽ会」と忘年会。市ヶ谷、四谷あたり松村邦洋らひき連れ軽く歩き「早く飲みたい」。ほとんど地元なのに初めて歩く処も多し。その名の通り「坂町」の細い路地を行く。住居がビッシリ。抜けると勝手知ったる荒木町。即乾杯。

「力道山未亡人の会」早くもむかえて第3回。スタートは細田昌志の著書があまりに面白かったので話をきき感想を言い合う集まりだったのに、いつしか“他言無用”のゴシップ、スキャンダル報告会の様相。これ程、胸ときめく忘年会はない。秘密の神保町に集まった悪党共は私と細田、そこにナイツ塙、『笑点』一之輔、ロケット団三浦、いつものババ、わたなべ、「月刊Hanada」私の担当川島、『笑点』P鬼頭、志らら。今回から初参加の桃月庵白酒、ついでに私の新相棒ジョニ男。

 芸能マスコミの芯とは何かを私が教える。「誰が何をしたか」ただこの一点を伝え面白がることである。そんな中、波に乗る細田が「本の雑誌」を持って来て、ページを開き「見て下さい。24年度“本の雑誌”ノンフィクション部門第1位は『力道山未亡人』ですよ」たちまち歓声があがる。それを見てジョニ男「なんか自慢気で嫌だな」には大笑い。

 同時に書いていた新作が『格闘技が紅白に勝った日』。クゥ~ッたまらない。2003年大晦日の格闘家、放送局、ヤクザが入り乱れての興行、3局のなぐりあいである。ボブ・サップに曙である。歴史的瞬間。

 私の番組『ラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)でも久しぶり忘年会。昇太やら松本明子、東貴博、磯山さやか、黒沢かずこほか大人数集まる。こうして年を忘れた。

※週刊ポスト2025年1月17・24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン