本誌『女性セブン』のスクープで発覚した、中居正広(52才)の女性トラブル。その余波は、年を越えても留まるところを知らない。出演するレギュラー番組には、深刻な影響が出ている。【前後編の前編】
《この度は、大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません。今向き合わなければならないことを真摯に、懸命に取り組んでおります》
本誌前号(2024年12月19日発売号)が中居正広(52才)の直面する深刻な女性トラブルを報じてから約1週間。中居が主催する有料会員サイト「中居ヅラ あの子たちに・・・、」のスタッフブログに謝罪文が掲載されたのは12月27日のことだった。
「中居さんは、問題が発覚した後の対応を弁護士に一任し、トラブルに関しては沈黙を貫いてきました。ブログが更新されたのは、特番の『ナカイの窓 復活スペシャル』(日本テレビ系)の放送日。批判の声が日増しに高まる中で、無言のままではテレビ局や共演者にも迷惑をかけるという周囲の判断もあったのでしょう」(民放関係者)
中居サイドはトラブルがあったこと自体は認めたものの、問題は「解決済み」であると主張。守秘義務を理由に具体的な説明を避けているが、“被害”に遭ったという女性の怒りは収まらない。
「週刊文春の直撃に女性は“加害者”を『許していない』と非難し、その人物がテレビに出ているのを見るだけで『フラッシュバックする』とも話していました。いったい中居さんの何が彼女をそこまで追い詰めたのか。何の説明もないまま、これまで通りに活動を続けることは状況的にも難しく、各テレビ局は収録予定を中止したり、新規のオファーを取りやめるなどして慎重に対応を進めています」(前出・民放関係者)
ことの発端は一昨年6月の会食だった。中居と食事を共にした芸能関係の女性が密室で2人きりになった後にトラブルに発展し、深刻な事態が発生したという。『週刊文春』(12月26日発売号)はその内容を《意に沿わない性的行為》だったとし、『スポーツニッポン』(12月26日付)は女性が《中居から性被害を受けたと主張している》と報じた。さらに、世間を驚かせたのは中居が支払った巨額の「解決金」の存在だった。
「双方の弁護士による示談交渉が進められ、中居さんが女性におよそ9000万円を支払うことで合意・解決に至ったといわれています。
トラブルの悪質性や加害者の社会的地位などによって額は異なるものの、一般的に強制性交事件でも示談金は200万円から500万円といわれます。示談内容には守秘義務を破った場合に賠償責任を負う条項も含まれているといいますから、中居さんには法外な金額を払ってでも絶対に外部に知られたくない事情があったということでしょう」(芸能関係者)
飲み会には中居と親しいフジテレビの社員も来るはずだったとされるが、同局は社員の一切の関与を否定。本誌の取材にも「当該社員に関するご質問は事実と異なりますので、明確に否定させていただきます」と回答した。一方で、女性との話し合いや局としての対応などの質問に関しては「プライバシーに関わるご質問内容もございますので、回答を控えさせていただきます」と詳しい説明を避けるのだった。
「フジは一連の問題を男女間のトラブルとみて、あくまでも中居さん個人の問題ととらえているようです。とはいえ、女性から被害相談を受けたと報じられた同局が一切関与していないと言い切るには無理がある。女性の訴えを黙殺し、何事もなかったように中居さんの起用を続けたことには局内でも批判の声が上がっています」(前出・芸能関係者)
昨年12月15日に放送された『だれかtoなかい』(フジテレビ系)では、今年1月のオンエアから岡田准一(44才)が中居の相方を務めることが発表された。だが、発表から3週間が過ぎたいまも新体制の初回放送日は告知されていない。
「一連の報道の余波は予想以上に大きく、TBSは年末に行われる予定だった『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の収録を中止し、すでに収録済みの『THE MC3』に関しても放送を見合わせる方向で調整しているそうです。同局は今年9月に行われる『東京2025 世界陸上』のリポーターにも中居さんの起用を想定していたが、今回のことで消滅してしまったのだとか。
テレビ朝日も、レギュラーの『中居正広の土曜日な会』のオンエアを遅らせるなどして厳しい姿勢を取っています。そんな状況下にフジだけがいままで通りに中居さんの番組を放送すれば世間の反発は免れない。中居さんからきちんとした説明もないまま時間だけが過ぎていき、制作現場は混乱に陥っています」(別の芸能関係者)