ここ数年、男性の生きづらさが注目されるようになった。中でも話題に上がることが多いのが「弱者男性」だ。弱者男性とは、年収の低さや孤独、コミュニケーション能力の乏しさ、外見がすぐれていないなど弱者要素を抱え、仕事や恋愛などで不利だと感じている男性のことを指すとされる。
そんな弱者男性は、具体的にはどんな困難や苦悩を抱えているのか。「170cm以下の男は人権ない」発言で炎上を経験した元プロゲーマーのたぬかな氏は、生配信で弱者男性を含む視聴者のコメントに答えるかたちで持論を展開している。その生配信をまとめた新刊『社会的弱者との生配信ルポ』(星天出版)より、弱者男性の“厳しい現実”についてのやりとりをお届けする。問いかけている配信視聴者に対し、たぬかな氏は歯に衣着せぬ毒舌で応じる──。(同書より一部抜粋して再構成)【全3回の第1回】
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──弱者男性とガチのブス女、どっちが人生厳しいですか?
女は若さの一点突破で結婚まで持っていけるから、ガチのブス女のほうがまだマシだと思う。ブスでも20 歳ぐらいだったらいくらでも貰い手おるし、化粧とか整形もあるしな。でも年いっとるブスはかなり厳しいから、話が変わってくるな。
──だから賢いブスほど早く結婚する
そうやね。男も歳いったらさ、若い女の子ってだけで可愛く見えてくるやん。もう肌とか髪が綺麗ってだけでかわいいと思うやろ。この配信は40歳ちょいぐらいのおっちゃんも見とると思うんやけどさ、容姿関係なく20歳ってだけでかわいいと思うやろ? だからブス女は、早めに結婚さえすれば楽な人生だと思うよ。
──20歳だとしても、ブスは論外だけど
お前、まだ若いね。お前も40なんぼになったら、若いだけでかわいく見えてくるよ。
──ブス男は勉強して大手企業に入れば逆転できる
そうやけどさ、採用面接で全く同じキャリアの人がいたら、絶対に顔がいいほうが採られるみたいな実験があってな。仕事であっても見た目が良いほうが選ばれる社会で、成功するまで努力し続けられるかって話やん? ブス男が逆転するには認められるまで超がんばってモチベーションを保たないとあかんねん。
逆転するポテンシャルがあったとて、そこまで情熱を持ち続けられるかは別の話やからな。一定のブス男はどっかで世間の理不尽に心を病んで「もう真面目に働くの馬鹿らしいわ」って働く意欲をなくす気がすんねん。
──でも、男が稼ぐのはクソ楽やと思う
がんばるってやっぱり厳しいよ。毎日同じ時間に起きて8時間も働くってのは、実際問題厳しい。普通にやってる人、すごいからな。
──ブス軽減税率導入してくれ
それはあるよな。顔がいいだけで得することが多すぎるからさ。
──生まれ変わるなら、男と女どっちがいい?
確実に女。だって楽やもん。たとえブスだったとしても、生まれ変わるなら女がいいと思う。