スポーツ

【水原一平被告の今後】収監が予想される刑務所は自由度が高いが「スターの金を奪った男」として厳しい処遇か 出所後は日本に強制送還、二度と渡米できない公算

禁錮4年9か月を求刑された水原一平被告(時事通信フォト)

禁錮4年9か月を求刑された水原一平被告(時事通信フォト)

 2024年のメジャーリーグ開幕直後に発覚した、大谷翔平(30才)の元通訳・水原一平被告(40才)の賭博スキャンダル。その裁判が、ようやく1つの節目を迎えそうだ。水原被告が大谷の口座から不正に送金したなどの理由で、ドジャースを解雇されたのは昨年3月。その後、大谷の口座から約26億円を騙し取った銀行詐欺罪などで起訴され、2月6日に量刑が言い渡される予定だ。

「米連邦検察は1月末に4年9か月の禁錮刑、大谷選手への賠償金の支払いといった量刑を求める文書を裁判所に提出しました。対する水原被告側は『ギャンブル依存症の被害者だった』として1年6か月の禁錮刑が妥当であると主張し、さらに水原家は“一家総出”で減刑を求める申立書を裁判所に提出しました」(在米ジャーナリスト)

妻や家族との面会も可能

 一連の詐欺行為が明るみに出た当初、水原被告は最長で33年の拘禁刑などを受ける可能性があるとされた。その後、有罪を認めて検察との司法取引に応じたことが、今回の「禁錮4年9か月」という大幅に短い求刑へとつながった。

 だが水原被告側は、情状酌量の手紙を裁判所に提出することで、さらに短い1年6か月の禁錮を主張している。

 水原被告が1日でも収監期間を短くしようとしている、アメリカの刑務所はどのような環境なのだろうか。前出の在米ジャーナリストが解説する。

「海外の映画やドラマのイメージから、囚人同士のケンカやトラブルが絶えない劣悪な環境を想像しがちですが、殺人や強盗、薬物関連などの凶悪犯罪の受刑者が入れられる施設でも、実際にはそんなことは滅多に起こらないというのが実情です。また、水原被告のような詐欺や横領などの罪を犯した経済犯は、そういった凶悪犯罪者とは別の施設に収監されるのです」

 水原被告は連邦法で裁かれているため、連邦刑務所に収監される。有力なのは、カリフォルニア州のサンタバーバラにある「ロンポック刑務所」だという。

「詐欺や脱税、マネーロンダリングなどの罪で服役している受刑者が大半で、食品調理やクリーニングなどの労働が課されます」(前出・在米ジャーナリスト)

 一般的な連邦刑務所に比べ、ロンポック刑務所はそこまでひどい環境ではないようだ。

「施設内の規則がゆるく、受刑者の自由度も高いため、一部の受刑者は馬牧場など屋外での作業も許されているといいますし、妻や家族との面会も日常的に行うことが可能です。ただ、受刑者の多くは大谷選手のことを知っていますから、水原被告はそのスターの金を奪った男として、厳しい視線を浴びることは間違いないでしょうね」(前出・在米ジャーナリスト)

 刑が確定次第、彼は刑務所に入ることになる。さらに刑期をまっとうしても、釈放後、水原被告はまず間違いなく日本に強制送還され、二度とアメリカの地を踏めない公算が高い。アメリカ以上に顔が知られている日本での生活は、水原被告にとっては刑務所よりも苦しいものになるだろう。

女性セブン2025213日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

4月期の日曜劇場にのんが出演へ
のん、4月スタートの阿部寛主演『キャスター』で11年ぶり地上波ドラマ出演 演じるのは“疑惑の科学者”を彷彿とさせる女性研究者
女性セブン
石破政権で政務官となった岸信千世氏(写真/AFLO)
【スクープ】安倍晋三元首相の政治資金3700万円を甥・岸信千世議員が“実質的な無税相続”していた 「血縁を理由にした寄附は政治資金の私物化」との指摘
週刊ポスト
藤川監督、商店街の様子
阪神“優勝マジック”点灯の名物商店街が開幕前に早くも「マジックが1ケタ」!? 二軍新施設の完成で理事長も「経済効果に期待」
NEWSポストセブン
ハワイにある豪華別荘の着工式に参加した際の大谷夫妻(不動産開発会社のHPより)
大谷翔平、ハワイ豪華別荘で一悶着 着工式の写真が不動産開発会社公式サイトから削除 工期は遅れ、今年のオフシーズンを過ごせない可能性も
女性セブン
警察に事情聴取された久保田かずのぶ(左)と高比良くるま(右)の2人のM-1チャンピオン
《芸人オンラインカジノ問題》広がる余波 摘発に力を入れる警察、「球界と角界が重点的にマークされている」との話も浮上
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《出産ライブ配信を予告》金髪美人インフルエンサー(25)、実は妊娠していなかった…「不妊治療の費用をサポートしたい」注目集めるための発言か
NEWSポストセブン
渡辺氏がかつて運営していた喫茶店跡地(常陸大宮市のXより)
《金スマが終わって農業も終了へ》『ひとり農業』ロケ地でビニールハウス、小屋が解体…名物ディレクターの母親が明かした「片付け」
NEWSポストセブン
ビアンカ・センソリ(カニエのインスタグラムより)
《母親が限界を迎えつつある》カニエ・ウェストの“透けドレス騒動”で17歳年下妻の親族が貫く沈黙
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《中居正広と歩んだ17年》金スマの名物ディレクター・渡辺ヘルムート直道氏が「ひとり農業」生活を引退へ 番組打ち切りで変貌した現地の様子
NEWSポストセブン
コムズ被告(時事通信フォト)
《テレビリモコンを強引に押し込み、激しく…》“ディディ事件”のドキュメンタリー番組で女性が告発「性暴力を実行するための“共犯”がいる」、ショーン・コムズ被告は同番組を“1億ドル”で訴える【フリーク・オフ騒動】
NEWSポストセブン
昨年末に妊娠を公表して以来、初めての公の場に現れた真美子夫人
大谷翔平の妻・真美子さん、注目を集める“ファストファッション中心のスタイリング”の金銭感覚 ハイブランドで着飾る「奥さま会」に流されない“自分らしさ”
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 安倍晋三元首相の遺産が「無税相続」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 安倍晋三元首相の遺産が「無税相続」ほか
NEWSポストセブン