国内

デヴィ夫人が設立「12(ワンニャン)平和党」 第一政策「犬猫の食用禁止」は有権者にどこまで刺さるのか

新政治団体設立。記者会見するデヴィ夫人(中央)(時事通信フォト)

新政治団体設立。記者会見するデヴィ夫人(中央)(時事通信フォト)

 選挙には分かりやすいキャッチコピー、スローガンが大衆へのアピールにむいているといわれる。そのため、トランプ米大統領の「Make America Great Again」のように、覚えやすいワンフレーズを候補者は繰り返す。先日、デヴィ夫人が設立を宣言した政党が掲げる政策は、どんな訴求力が見込めるのか、臨床心理士の岡村美奈さんが分析する。

 * * *
「私は動物愛護を第一の使命として、ワンニャン平和党の設立を宣言いたします」。デヴィ夫人ことデヴィ・スカルノ氏が2月12日、都内で記者会見を開き「12(ワンニャン)平和党」の結成を発表した。7月に行われる参院選選挙で国政への進出を目指すというが、政策の第一は「犬猫の食用禁止の明確な法制化」。この政策、いったいどれほどの日本人に共感されるだろうか。

 会見に現れたデヴィ夫人は華やかで鮮やかなターコイズブルーのスーツを着用、12平和党の政党マークだろう12のロゴと同じ色だ。選挙対策委員長に就いた選挙プランナーの藤川晋之助氏のネクタイと、政党設立メンバーとして並んでいた藤村晃子氏のジャケットもターコイズブルー。この色が政党のイメージカラーなのだろう。青空や澄んだ海をイメージさせるこの色は、清涼感があり開放的でクリエイティブ、冷静さと柔軟性をイメージさせる色。爽やかでリラックスさせる色ともいうターコイズブルーと、政党として掲げた第一の政策がしっくりとこない。因みにこの色が持つ意味には自己過信や独りよがり、ナルシストなどもあるといわれる。

 記者会見には共同代表として世界愛犬聯盟の会長で実業家、中国出身の堀池宏氏の姿もあった。世界愛犬聯盟は犬肉や猫肉の食用を禁止する法律制定を各国に求めており、2018年には日本でもその法制化を求めたことがあるという。中国や韓国を始めアジアのいくつかの国で犬食の習慣や文化を見てきただろう堀池氏とデヴィ夫人だけに、犬肉や猫肉の食用禁止は早々に解決すべき重要な問題なのだろう。

 産経新聞のオンライン版『デヴィ夫人、参院選出馬に向け帰化申請 犬猫保護を掲げ「12(ワンニャン)平和党」設立』というタイトルの記事には、「犬食を禁止する法律はなく、食品衛生法上、安全性が確保されれば、流通、販売できる」とある。だが農林水産省の検疫統計では、平成29年の20トンを最後に中国やベトナムから輸入されていないという。それでも国内では主に外国人向けに犬肉を提供する店があるらしい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン