今は穏やかな雰囲気に
「カリスマ通販王」に
数々の修羅場をくぐった城咲。最近は女性客がホストにハマり、売掛金などの返済のため、売春に手を染めるケースが増えていることが問題になっているが、どのように見ているのか。
「日本の女性は世界的に見てもとても魅力的なんですよね。それなのに、自己肯定感が低い方が多いから、まるで推し活のようにホストに貢いでしまう。ホストに使うより、自分のためにお金を使った方がいい。
そうやってお金を使って経験をすれば、自分を好きになれる。ホストのために自分を安く売ってしまった女性がいたとしたら、負い目を感じないでほしいです。いつでもやり直せるから。何年か後に笑えるように、悲しい生き方をしてほしくないです。
そもそも『パパ活』とか『闇バイト』っていう言葉がおかしいですよね。女性にそうした行為をさせてお金を貢がせるのは、ホストを隠れ蓑にした犯罪だと思います」
芸能界で大ブレイクした当時も「この人気はずっとは続かないな」と、自身を冷静に分析していたため、仕事が減っていくことへの驚きは少なかったようだ。
「バラエティ番組に呼んでいただいても、ホスト時代のことを聞かれたら答えられるけど、それ以外はアドリブがきかないこともありました」
そんな城咲だが、時を経て現在は“カリスマ通販王”と言われる存在に。自身が企画した通販番組で1日に2億5000円を売り上げた実績を持つ。
「通販番組に出たことで、通販の奥深さを知り運命が変わりました。今は会社を興して、企画から商品開発まですべてに関わっています。去年、シャンプーを発売した時には『毛髪診断士』の資格を取ったほどです。
僕はオタク気質なので、どうしたら人が幸せになれるものを作れるのかを常に考えて研究しています。僕が今幸せなので、ファンの方や仕事をふってくれる方に恩返しをしたい。47歳。残りの時間でどこまで世の中にお返しできるのか。その実力を持っておかないといけませんね」
また新しいステージで再びナンバーワンとして輝こうとしているようだ。
◆取材・文/佐藤ちひろ(ライター)