小林さやか氏のNHK退社時にハプニング(時事通信フォト)
夏の参院選に向け、国民民主党千葉県連が元NHK記者の小林さやか氏(41)の擁立を決めた。NHKの元同僚が語る。
「小林氏は東大卒で2007年にNHKに入局、社会部などを経て首都圏局ニュースデスクを務めました。初任地で先輩記者と結婚、3人のお子さんの産休・育休でキャリアを中断した時期もありましたが、子育てをしながら記者としてもスクープを連発。医療、介護、ジェンダーや子供の権利に関心が強く、『103万円の壁』見直しを看板政策とする国民民主には共感するところが多いようです」
目玉候補とされる小林氏だが、NHK退社に際してはハプニングもあったようだ。前出の元同僚が語る。
「2月20日に小林氏が退社の挨拶をするために同期らでオンライン送別会を予定していました。ところが、過去には選挙に出るために退社した人物がNHKの機材を使って作成された映像を配布したとして関係した職員が処分されたケースがあった。今回もNHKの会議室や備品のパソコンを使った送別会で選挙挨拶となったらまずいのではないかと懸念の声があがり直前で中止になったんです。
もっとも、社内ではどこよりも早い“選挙情勢”が出回っており、『千葉選挙区(改選3)で国民・小林氏の3位当選は固い』とあった。有力候補となる彼女を気遣ってのことでしょう」(同前)
NHKに経緯を聞くと、「個別の職員に関することについてはお答えしていませんが、一般論として協会の設備や備品については、ルールに則って適切に使用しています」(広報局)とした。
小林氏は本誌・週刊ポストの取材に、「まだ色々準備をしている段階でして。可能でしたら私ではなく、NHKは退社しておりますので、(国民民主の)県連に確認していただけるのが一番ありがたいんですけれど……」としつつ、議員としてやりたいことは「今まさに準備して皆さんにお伝えできるように自分なりに考えているところでして、次からちゃんとご対応できるようにしますので」とのこと。
オンライン送別会の中止や元同僚たちの応援について聞くと、「元の職場の方は不偏不党といいますか、特定の候補を応援する立場にない職場だと思いますので、そこは全く切り離していただけたらなと思います」とした。
記者対応は、抜かりないようだ。
※週刊ポスト2025年3月14日号