3月10日発売の「週刊ポスト」は、国民の苦難と怒りに寄り添う全力取材スペシャル号。自民党政権が弱体化したことで力をつけたのは、野党でも有権者でもなく財務省だった。そんな許しがたい「先祖返り」を叩き潰そうと立ち上がる識者と国民を追う。その「公僕貴族」たちの優雅な生活実態も徹底的に暴く。ほか、資産運用のマル秘テク、血糖値に悩む人への朗報、メジャーリーグと日本プロ野球の最新情報、暴力団の襲名式に潜入など、ここでしか読めないスクープ情報満載です。
今週の見どころ読みどころ
◆処分を受けても優雅に天下り――「増税利権」に巣食う財務省マフィアを一掃せよ!
財務省前では、右派も左派もノンポリも、日に日に「財務省解体」を叫ぶ市民が増えている。国民民主党が主張した7.6兆円の所得税・住民税減税、立憲民主党が主張した3.8兆円の予算組み替えを蹴っ飛ばし、自民党は維新に1000億円の高校無償化、公明に6000億円の追加減税のアメを与えて予算を衆院通過させた。こんな茶番を演出したのは財務省だ。そのカラクリを暴き、さらに「森友事件」で処分された高級官僚たちと天下り先に総突撃した。そして、そのマフィアたちを礼賛する大新聞・テレビの呆れた内情も白日の下に晒す。
◆<スクープ>多くの日本代表を輩出した「鹿児島実業サッカー部」の不倫泥沼裁判
高校サッカー界の名門が下半身スキャンダルに揺れていた。あろうことか監督が部員の母と不倫関係にあるとして裁判を起こされたのだ。法廷で当人は、「仲が良かった。卑猥なLINEは笑わせたかっただけ」などと抗弁している。本人たちを直撃した。
◆大谷翔平も危惧する「佐々木朗希の球速ダウンと制球難、スライダー危機」
当初から「東京での開幕シリーズの第2戦先発」と言われてきた佐々木だが、オープン戦では良い結果とともに不安材料も目についている。球速が落ちていることは本誌も指摘してきたが、さらに制球難とスライダーが曲がらない問題を抱えている。大谷も「うまく投げられなかったりするけど、そこは慣れ」と微妙なコメントを残しているが、ネガティブ情報は新聞やテレビは報じない。ファンはどうしても気になるその原因と対処法を探った。
◆<政界深掘り>もしかしたら「山本太郎」こそ「本物」なのではないか
ノンフィクション作家・広野真嗣氏が、れいわ新選組の山本代表の素顔に迫る。政界に打って出た当初こそ「ひとり牛歩」など過激な戦術で「イロモノ」扱いされていたが、その支持はますます浸透し、いまや国会議員14名を抱え、得票率は共産党を超えた。支持層は「ロスジェネ」と呼ばれる就職氷河期世代と、その下の30代が中心。なぜ彼らは熱烈に山本代表に期待するのか。「支持母体」がないからこその強みと弱みをリポートする。
◆<追撃>稲田朋美・元防衛相がまだやっていた「バレンタイン政治資金」疑惑
本誌は2021年に稲田氏が政治資金でバレンタインのチョコレートを大量購入していた問題を報じたが、今回、その後もずっと「チョコレート政治活動」を続けていた疑惑をつかんだ。こんなものが税金や寄附を原資とする政治資金で支えられていいはずはない。事務所は「支出は政治資金収支報告書のとおりです」と言うのみだが……。
◆虎党メディアが報道を“自粛”した岡田前監督「1年間すんなりとはいかない」発言
歯に衣着せぬ「岡田節」でファンを喜ばせたものの、退任後はメディアにほとんど登場しない岡田彰布・前阪神監督が久しぶりに講演会に姿を見せ、変わらぬ直言を連発してメディアに大きく取り上げらりれた。ところが、そのなかで今年の藤川阪神に触れた“不吉な予言”は報じられることがなかった。
◆掲げられる徳利、白装束の親分……指定暴力団の「襲名式」に潜入!
暴力団への取り締まりが強まるなか、伝統の「盃事」も簡略化や省略されることが増えている。しかし先月、沖縄で指定暴力団の二代目襲名式が古式ゆかしく大々的に執り行われた。警察はもちろんマスコミも排除されたその現場にフリーライターの鈴木智彦氏が潜入し、一部始終を取材した。なかなか目にすることのない式の様子をとらえた貴重な写真も多数掲載。
◆<没後30年>小林幸子、片岡鶴太郎らが語る「テレサ・テンの圧倒的な歌声」
はかなく切ない歌声で1970年代、1980年代の音楽シーンで活躍したテレサ・テンは、不倫をテーマにした楽曲が多く、いかにも「昭和の歌姫」という印象でありながら、実は今もカラオケでは『時に流れに身をまかせ』が若い世代に人気になるなど、その輝きは衰えていない。大ファンだった片岡鶴太郎、親交の深かった小林幸子らがその魅力を語り尽くした。
◆2人の人気投資家が指南する「アクティブ投資と高配当&高優待」推奨銘柄
2月末から日米ともに株安の不安が広がっているが、そんななかで「リスク中のリスク」であるフジ・メディア・ホールディングスに巨額投資して注目を集める藤野英人氏と、おなじみの「元消防士の億り人」かんち氏が、この時期に最適な投資法を披露する。藤野氏は株安トレンドだからこそ「アクティブ投資」が必要と説き、かんち氏は高配当に高優待を絡めた庶民向けの方法を勧めた。
◆<カラーグラビア・インタビュー>新横綱・豊昇龍「オレは休場しない」
ひとり横綱として角界を支えることとなった豊昇龍に密着。満面の笑みで綱を締める雄姿や猛稽古の様子をグラビアで紹介し、本人への直撃取材も敢行した。叔父である朝青龍と比べられることも多いが、改めて「オレはオレだ」と宣言し、「横綱のプレッシャーを全部体で感じたい。何が起きても休場はしない」と覚悟を語った。
◆第一人者の医師が練り上げた「血糖値を下げる1週間メソッド」
「ミスター血糖値」の異名を取る矢野宏行・医師は、血糖値は薬に頼らずとも下げられると明言する。糖質摂取や運動不足が良くないことはよく知られる通りだが、同じような生活をしていても糖尿病になる人、ならない人の差が出るカギは「血糖値の乱高下」にあった。それを防ぐ生活習慣を1週間メソッドで公開する。実は間食も飲酒もOKだった!
◆<秘蔵カット発掘>警視庁カメラマンが命懸けで残した「東京大空襲の惨劇」
3月10日は、80年前に10万人の無辜の市民が犠牲になった東京大空襲の日だ。戦後にGHQなどが記録した画像は比較的多く残されているが、日本人が惨劇直後に撮影した写真は多くはない。そんな貴重なカットのひとつ、当時の警視庁所属カメラマンが見た東京を公開する。GHQからネガの提出を求められたが拒否し、殺されることを覚悟でそれを埋めて隠したという壮絶な逸話も。
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