オンラインカジノ問題で名前が報じられた山岡泰輔(時事通信フォト)
芸能界に端を発したオンラインカジノ疑獄がプロ野球界に波及した。オリックスの投手・山岡泰輔(29)の自粛が発表されたのち、日本野球機構(NPB)が「自主申告」を呼びかけると、新たに7球団、計14人のオンラインカジノ利用が判明した。
「侍ジャパンに選出された主力選手なども含まれていると言われています。ですが名前は非公表で、選手会も処罰なしを要望している。ファンからは『山岡だけ可哀そう』という声が上がっている」(スポーツ紙記者)
賭博と聞くと、球界には今もトラウマがある。
「古くは1969年に発覚した『黒い霧事件』です。西鉄(現西武)の選手が野球賭博に関連した八百長に手を染め、ほかの選手も芋づる式に関与が発覚した。
永久出場停止(追放)など厳しい処分が下され、社会にも衝撃を与えました。近年も2015年に巨人の4選手による野球賭博事件が発覚したこともあって、NPBにとって非常にデリケートな問題です」(同前)
今回、自主申告した当該選手のほとんどは「違法だと思わなかった」と釈明しているという。
「多くはCMが流れていた大手オンラインカジノを利用していたようです。今のところ野球賭博への関与は確認されず、NPBは野球協約に抵触する行為ではないとの判断で、処罰は行なわない方針だと見られている。ですが今後、万が一発覚した場合は、開幕どころではないかもしれません」(同前)
しっかり調査した上で開幕を迎えてもらいたい。
※週刊ポスト2025年3月21日号