送検される高野健一容疑者。ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さんが刺傷され亡くなった(左・時事通信フォト)(右が佐藤さん、Xより)
“最上あい”名義でライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー活動をしていた佐藤愛里さん(22)が、東京・高田馬場の路上で刺殺された事件。逮捕されたのは栃木県の職業不詳・高野健一容疑者(42)で、供述や裁判記録などから佐藤さんとの間に“金銭トラブル”が生じていたことがわかってきた。
「事件は3月11日午前10時ごろ、佐藤さんが配信を行ないながらJR高田馬場駅付近を歩いていた時に発生。高野容疑者がサバイバルナイフのような凶器で襲撃し、佐藤さんの『助けて!』という声や、血だらけで倒れている姿も生配信された。
佐藤さんは首や頭部などを刺され意識不明の状態で救急搬送された後、死亡が確認されました。警視庁は、現場にいた高野容疑者を殺人未遂容疑で現行犯逮捕しています」(全国紙社会部記者)
NEWSポストセブン取材班は、3月12日に配信した記事「〈オレも愛里なしじゃ生きていけない〉高田馬場刺殺事件・人気ライバー“最上あい”さん(22)と高野健一容疑者の“親密LINE”《裁判資料にあったスクリーンショット》」で、2人の間にあった金銭トラブルについて詳報している。
裁判記録に記されていたのは、高野容疑者が佐藤さんに対して複数回にわたって金を貸していたこと、その貸付金の返金を求めて裁判を起こしていたこと、容疑者は消費者金融に借金をするなど経済的に困窮していたこと。トラブルは深刻だったようだ。
そして一方の佐藤さんも、容疑者に出会う直前に複雑な事情を抱えていたことがわかってきた──。