「ヨガの母」「宇宙の母」という意味を持つ「ヨグマタ」。ヨガのマスターとして与えられた尊称を持つ相川圭子さんが読者のお悩みに答える、週刊ポストでの人生相談連載。第21回目の相談はこちら──。
Q:春がきても「春眠暁を覚えず」とは程遠く、眠りが浅くて目覚めもすっきりしません。寝つきが悪く、布団で悶々とする時間が毎晩苦痛です。寝床から出てスマホゲームなどをすれば目が冴え、余計に眠れなくなります。かといって横になっても、日常の反省や将来の不安などがよぎってやはり悶々と考え込み、脳が休まりません。スッと入眠して心地よく熟睡するにはどうしたらいいですか?(65歳、嘱託)
瞑想で悩み癖をリセット あるがままの自分を肯定できて深く眠れます
A:気持ちよくスッと眠りに落ちたい──。そのためには部屋の電気を消すように神経のスイッチもオフにすることです。反省や心配で考え込み、脳に負荷をかけ続けていては休まらなくて当然です。上手に切り替える術を身につけましょう。
布団の中で考え事を始めると、止まらなくなってしまうとのこと。年を取ると神経を使いすぎて悩むことが癖になってしまう人が多いですね。世間体や常識的な考えに縛られ、“せねばならない”や“べき”に囚われていては目が冴える一方です。赤ちゃんや子どもを見てください。幸せそうにすやすや眠っているのは彼らに心配事がないからです。
では、どうスイッチをオフにして悩み癖から解き放たれるか。心のありかたそのものを変えることです。
まず、感謝をします。健康であること、食事をおいしく楽しめること、定年を迎えても嘱託で働けていることなど、すべてがありがたい。今日も生かされていることに、感謝をします。
そして、老化してきたあるがままの自分を受け入れます。“年を取って寝つきが悪くなった”と落胆をせずに、65歳の自然な姿なのだと今を肯定するのです。
瞑想を取り入れるといいでしょう。瞑想とは、自分が何者であるのかを見つめる行為。ネガティブな想いを浄化して感謝へ変える、心の断捨離です。「ありがとうございます」と唱えるたびに心が生まれ変わります。
ヒマラヤ秘教のシッダー瞑想を学べば、より高い波動を通じてさらに内側が浄化され、悩み癖がリセットされていきます。内側が整うことで潜在能力が開発されて、何か新しいことに挑戦したくなるポジティブな心がわいてきます。
すると日常に生きがいを見出すことができ、人への思いやりが増し、自分も充実します。常に感謝と瞑想で思考を浄化すると、やがて悩まなくなります。頭の中も生き方もきれいになって憂いなく、平和になり、深く眠れるのです。
【プロフィール】
相川圭子(あいかわ・けいこ)/女性で史上初めて「究極のサマディ(悟り)」に達した、現在世界で会える唯一のヒマラヤ大聖者。5000年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者で、2007年にはインドスピリチュアル協会から最高の聖者の称号「マハ・マンダレシュワル」を授かる。2016、2017年には国連本部で主賓として平和のスピーチも行なった。TBSラジオ『相川圭子 幸せへのメッセージ』にレギュラー出演中。著書は累計100万部を超える。
協力:サイエンス・オブ・エンライトメント https://www.science.ne.jp/
※週刊ポスト2025年3月28日・4月4日号