芸能

【吉岡里帆×蓮佛美沙子】能登復興祈念公演ふたり芝居『まつとおね』で共演 吉岡「蓮ちゃんは、まさに頼りになる『あねさま』」、蓮佛「見ているとハグしたくなるんです」

女優の吉岡里帆(右)と蓮佛美沙子がタッグを組む

女優の吉岡里帆(右)と蓮佛美沙子がタッグを組む

「稽古を重ねるうちに、どんどん距離が近づいています」──笑顔でそう話すのは、女優の吉岡里帆(32)と蓮佛美沙子(34)。石川県七尾市の能登演劇堂で上演中のふたり芝居『まつとおね』(3月23日(日)まで上演)の稽古を通じ、初共演ながら「里帆ちゃん」「蓮ちゃん」と呼ぶ仲になったという。

 吉岡が演じる「まつ」は、加賀百万石を治めた前田利家の妻。蓮佛が演じる「おね」は、豊臣秀吉の妻。吉岡は「まつは、おねさんを『あねさま』って呼ぶんですけど、蓮ちゃんは頼もしくて格好よくて、まさに頼りになる『あねさま』です」と話す。その蓮佛は吉岡について「稽古での里帆ちゃんは『こんな頑張り屋さんがいるんだ!』と思うほどひたむき」と語る。「見ているとなんだかハグしたくなるんです」という蓮佛の言葉に、吉岡は「嬉しい。すごく嬉しくなっちゃいます」と笑顔で応えた。

 本舞台は、地震と豪雨で大きな被害を受けた能登の復興祈念公演だ。ふたりは「作品を通じて希望を届けたい」(蓮佛)、「復興にプラスになるように盛り上げたい」(吉岡)と意気込む。公演を1週間後に控えた取材日、東京での最後となる稽古が行なわれた。演出を務める歌舞伎俳優・中村歌昇(35)の声掛けで通し稽古が始まると、稽古場には凛とした空気が流れる。直前まで談笑していたふたりだが、稽古では一転、まつとおねとして戦国時代を生き抜いた女性の強さを感じさせた。

 ふたり芝居ゆえ、頼りになるのはお互いだけ。人気・実力ともに揃った吉岡と蓮佛が能登に希望を届ける。

【プロフィール】
吉岡里帆(よしおか・りほ)/1993年生まれ、京都府出身。2023年に『ハケンアニメ!』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞、2024年『正体』で報知映画賞助演女優賞を受賞。2025年1~3月期はTBS日曜劇場『御上先生』に出演。3月19日よりディズニープラスで『ガンニバル』シーズン2が配信開始。

蓮佛美沙子(れんぶつ・みさこ)/1991年生まれ、鳥取県出身。2006年、映画『犬神家の一族』でデビュー。『バッテリー』でヒロインを演じ、『転校生 ─さよならあなた─』で初主演を務め、キネマ旬報ベスト・テンと高崎映画祭で新人女優賞を受賞。2025年1~3月期はNHK夜ドラ『バニラな毎日』主演、フジテレビ系『119 エマージェンシーコール』に出演。

取材・文/上野裕子 撮影/槇野翔太

※週刊ポスト2025年3月28日・4月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン