小笠原諸島の硫黄島を訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月、撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下は4月7日、太平洋戦争末期の激戦地、小笠原諸島の硫黄島をご訪問。戦後80年にあたって戦没者を慰霊された。
太平洋戦争末期の昭和20年に2万9000人近くが戦死した硫黄島を天皇皇后が訪れたのは、「戦後50年」の前年、1994年2月の上皇ご夫妻のご訪問以来31年ぶりとなり、両陛下のご訪問は初めて。両陛下は、慰霊碑に花を供えられたあと水をかけて拝礼され、犠牲者を慰められた。
このあと、82人の島民の名前が刻まれた慰霊碑がある墓地公園と、日米両軍の犠牲者の慰霊碑がある「鎮魂の丘」もめぐられ、花を供えるなど拝礼された。
雅子さまは、襟のデザインが特徴的なネイビー×白のバイカラーのセットアップをお召しだった。シックなネイビーに白の襟のコントラストがさわやかで、顔周りに白があることで、顔映えよく表情を明るく見せている。慰霊にふさわしいシックな装いの中にも細やかな着こなしのセンスのよさがうかがえた。
1994年に上皇ご夫妻(当時は天皇皇后)が硫黄島を訪問された際に美智子さまがお召しになっていた装いともよく似ていた。襟元に白が配されたセットアップは、落ち着いたシックな印象。美智子さまは、足元は黒ではなく、ブラウンのパンプスを合わせられ、シックな中にも柔らかさをプラスされていた。