フジテレビの取締役候補となった元フジ女性アナの坂野尚子氏(坂野尚子氏のXより)
中居正広氏をめぐるフジテレビに関する問題でいわゆる「物言う株主」の筆頭として度々報じられてきたのがアメリカの投資ファンド『ダルトン・インベストメンツ』(以下、ダルトン)。今年1月の時点で関連会社を含め、フジ・メディア・ホールディングス株の7%余りを保有する大株主である。
そのダルトンは、16日付でフジ・メディア・ホールディングスの6月予定の定時株主総会に向け、新たな取締役の候補者12人を独自に提案したことを明らかにした。
メンバーには、ダルトン共同創業者のジェームズ・ローゼンワルド氏や、SBIホールディンディングスCEOの北尾吉孝氏に加え、国際情報誌『フォーサイト』の編集長などを務めた元・新潮社の堤伸輔氏、旧ジャニーズ事務所のタレントらが所属するSTARTO ENTERTAINMENTのCEO福田淳氏らメディアに精通する人物も含まれている。
内、女性は2名。一人は『ソニー・ピクチャーズエンタテインメント』出身の弁護士の松島恵美氏で、もう一人はこのニュースを報じた記事で『元フジテレビアナウンサー』と紹介されている坂野尚子(ばんの・なおこ)氏だ。
「フジテレビ問題では、多くの元フジテレビの女性アナウンサーたちがメディアでコメントしていますが、それは彼女たちが退社しても活躍している証拠とも言えるでしょう。そんな中、この度、坂野尚子さんが『元フジテレビアナウンサー』と紹介され、『え? 誰?』『知らない』と思った読者や視聴者は多かったようですね」(スポーツ紙デスク)
ワイドショーの芸能コーナーにも登場
1980年、大学卒業後、フジテレビにアナウンサーとして採用された坂野氏(旧姓・土井)の同期は山村美智(旧名・美智子)氏、西村洋子(旧姓・中村)氏だ。
「現在、在京テレビ局の女性アナウンサーの採用は毎年1名~3名あるものですが、当時は募集がない年もありました。フジテレビの場合は1975年に“ピンポンパンのお姉さん”として人気を博した酒井ゆきえアナや報道の顔になった田丸美寿々アナ、1977年には益田由美アナや、現在ナレーターとして人気の城ケ崎祐子アナ、バラエティ番組のプロデューサーに転身した桜井郁子アナら華やかな女性アナウンサーが複数採用されるようになりました。
1981年には元NHKの頼近美津子アナ、1983年には松尾紀子アナらが入社しますが、そう思うと1980年組は、山村アナが初代の“ひょうきんアナウンサー”になったぐらいで、どちらかと言えば地味な期でしたね。ちなみに他局の同期では、現在、エグゼクティブアナウンサーになっている日本テレビの井田由美さんがダントツの知名度と人気を誇っていましたね」(フジテレビOB)