新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下は4月7日、硫黄島をご訪問された。戦後80年の今年、両陛下が祈りの旅の始まりに選ばれたのは、太平洋に浮かぶ玉砕の島だった。
「硫黄島訪問の前日には、悠仁さまが大学入学の挨拶のために御所を訪れられていますが、陛下と愛子さまが応対され、雅子さまはお出ましになりませんでした。雅子さまは、それだけ翌日のご予定を重視され、体調管理に万全を期したのでしょう」(宮内庁関係者)
午前中に羽田空港を出発し、島内の3か所での拝礼、関係者らとの対話など、日帰りでの超過密日程のご訪問は想像以上にハードなものだった。
「宮内庁の西村長官も『非常に丁寧にお一人おひとりと言葉を交わされていた』と話していましたが、改めて戦没者たちへ思いを寄せるお姿を目の当たりにしました。皇居に戻られる頃には、さすがに雅子さまはお疲れのご様子でした。無事に大役を果たされたことで、翌日以降にどっとお疲れが出る可能性も考慮され、万博開会式のための大阪訪問は、陛下おひとりでのお出ましも検討されていたほどでした」(別の宮内庁関係者)
しかし4月11日、大阪に向かわれる陛下の隣には、雅子さまのお姿があった。
「ご出発の羽田空港では顔色がすぐれないように見受けられましたが、万博会場に入られる頃にはにこやかに、歓迎する人たちにも笑顔を向けられていました」(皇室記者)
そんな大阪・関西万博では、開会式の雅子さまのお召し物にも注目が集まった。SNSでも「華やか」「春らしい」と好評だったこのスーツには、雅子さまのある思いが感じられると、前出の宮内庁関係者が語る。
「膝下丈のタイトスカートのスーツは遠目には桜色一色に見えますが、よく見ると市松模様になっています。上品な艶とハリのある生地は帽子のリボンとセカンドバッグにも使われ、陛下のピンクのネクタイともリンクされており、統一感を演出。透明感のあるピンクが本当にお似合いで、内側から輝いていらっしゃるかのようでした。
そのスーツは、着回しがお得意な雅子さまが、この日に合わせて新調されたものでしょう。雅子さまは公務を休みがちな時期は決して新しいお洋服をお召しになりませんでした。それだけに、いまの体調管理への自信と手応えが感じられるのです」
※女性セブン2025年5月1日号