「ヨガの母」「宇宙の母」という意味を持つ「ヨグマタ」。ヨガのマスターとして与えられた尊称を持つ相川圭子さんが読者のお悩みに答える、週刊ポストでの人生相談連載。第22回目の相談はこちら──。
Q:私は九州に住んでいますが、若い頃から「男尊女卑」を強く感じて生きてきました。いきたい大学があったのに、「女が勉強しても仕方ない」と父親から浪人を許してもらえず、今のパート先の店長は仕事で少しミスをすると「だから女は」となじり、飲み会でも「女がお酌をするのは当たり前」と平然と時代錯誤なことを言います。こういう男性はどうすれば女性への考え方を改めるのでしょうか。(59歳、パート)
心を開き、愛をもって振る舞えるようになればその新しい生き方で男性の態度も変わるはず
A:世間にはまだまだ「女性だから」と性別で区別する男性もいるかもしれませんね。一方で、女性が高学歴を収めることや社会で活躍することを好意的にみる男性もいます。人の数だけ、価値観があるものです。
もしもお酌を促されたら深く考えず、気軽に応じてみるといいでしょう。有能な人材でもサービス精神は必要です。フットワークを軽く、明るく行動すれば気持ちの切り替えや気配りもうまくなる。相手から学び、向上の糧とするのです。
腹を立てても時間の無駄です。負の感情はあなたの波動を濁らせ、相手にもマイナスの波動として伝わります。その反動で、彼らがあなたを厳しくジャッジしているとも考えられます。
人は生まれながらの性があり、女性であることを理由にしていては前へは進めません。あなたというひとりの「人間」として、いかに生きるのか。自分がどうあるべきかが大切ですよ。
男尊女卑の考えに虐げられて理不尽さや窮屈さに長年苦しんできたことで、いつのまにか男性を批判して否定的になってはいないでしょうか。周囲の態度に反発するあまり、人としての思いやりに欠けてしまっているかもしれません。
まず相手を赦します。心を開いて自分から歩み寄ってみる。植え付けられた「女性だから」というイメージを捨てて、自分自身を愛します。自信を取り戻せば、男性を立ててあげる心の余裕も生まれるでしょう。すると、愛をもって振る舞える人間へと変容します。
ヒマラヤ秘教のシッダー瞑想は自己と向き合い、生き方を根本から変える助けとなります。瞑想で内側を浄めることでプラスの波動が整い、輝きを増します。
自分が生まれ変われば周囲の態度も変わります。彼らの考えに屈したのではなく、新しい生き方が彼らの中に愛を育み、自分へ還ってくるのです。能ある鷹は爪を隠す。平和な環境を築き、清々と、あなたらしく人生を謳歌しましょう。
【プロフィール】
相川圭子(あいかわ・けいこ)/女性で史上初めて「究極のサマディ(悟り)」に達した、現在世界で会える唯一のヒマラヤ大聖者。5000年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者で、2007年にはインドスピリチュアル協会から最高の聖者の称号「マハ・マンダレシュワル」を授かる。2016、17年には国連本部で主賓として平和のスピーチも行なった。TBSラジオ『相川圭子 幸せへのメッセージ』にレギュラー出演中。著書は累計100万部を超える。
協力:サイエンス・オブ・エンライトメント https://www.science.ne.jp/
※週刊ポスト2025年5月2日号