話題の本 BOOK WONDERLAND一覧/17ページ

【書評】現在のこの国の思想状況の整理に有効な「博士論文」
【書評】『大正知識人の思想風景 「自我」と「社会」の発見とそのゆくえ』/飯田泰三・著/法政大学出版局/5300円+税【評者】大塚英志(まんが原作者) 本書は、ポスト明治ナショナリズムとしての大正知識人の…
2017.07.24 16:00
週刊ポスト

【書評】平安の装束の向こうにアジアの風土を感じる
【書評】『美しき雅楽装束の世界』/遠藤徹著/青木信二撮影/淡交社/本体3200円+税 本書は、宮内庁式部職楽部が行った雅楽の著名な演目の舞台で着用された装束を撮影した写真集で、演目ごとに曲目と装束につい…
2017.07.23 16:00
SAPIO

【書評】自分の死を偽装することは可能かを検証する書
【書評】『偽装死で別の人生を生きる』/エリザベス・グリーンウッド著/赤根洋子訳/文藝春秋/本体1800円+税【評者】鈴木洋史(ノンフィクションライター) リーマンショックが起こった2008年、27歳だった著者…
2017.07.20 16:00
SAPIO

【書評】永六輔の「六本木グループ」で一番才能があった喰始
【書評】『ワハハ本舗を創った男 喰始を語る』/タマ伸也・著(聞いた人)/ロフトブックス/1600円+税【評者】坪内祐三(評論家) 喰始というまさに人を喰った名前の人の存在はずいぶん前から知っていた。何し…
2017.07.19 07:00
週刊ポスト

【書評】M.アリ対A.猪木の真実、アメリカからの解析
【書評】『アリ対猪木 アメリカから見た世界格闘史の特異点』ジョシュ・グロス・著/棚橋志行・訳 柳澤健・監訳/亜紀書房/1800円+税【評者】井上章一(国際日本文化研究センター教授) プロレスラーのアント…
2017.07.15 07:00
週刊ポスト

【著者に訊け】小説すばる新人賞・中村理聖氏 『若葉の宿』
【著者に訊け】中村理聖氏/『若葉の宿』/集英社/1600円+税 福井出身で東京の大学に学び、京都の出版社に就職。中村理聖氏は7年半の古都暮らしを、「京都に住ませてもらっている」と表現する。「地元のあるおじ…
2017.07.14 16:00
週刊ポスト

【著者に訊け】高橋順子氏 異色作家を描く『夫・車谷長吉』
【著者に訊け】高橋順子氏/『夫・車谷長吉』/文藝春秋/1600円+税 無粋ながら、東京千駄木の、作家の夫と詩人の妻が慎ましく暮らす家に、読んでいるこちらまでが上がり込んでいる気分になった。 夫は『赤目四…
2017.07.09 16:00
週刊ポスト

【書評】旅する写真家が撮り続けた「人類の記憶のパノラマ」
【書評】『写真民俗学 東西の神々』/芳賀日出男・著/角川書店/2500円+税【評者】平山周吉(雑文家) 不思議な「眼福」を与えてくれる本である。体内、いや、胎内の記憶に呼びかけてくる、光と闇と群舞と綺想…
2017.07.08 07:00
週刊ポスト

【書評】日本も含め世界各地に存在するシンデレラ譚を紹介
【書評】『シンデレラの謎 なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか』/浜本隆志・著/河出書房新社/1500円+税【評者】与那原恵(ノンフィクションライター) いわずと知れた「シンデレラ」は、世界中の人々を魅…
2017.07.05 07:00
週刊ポスト

飛鳥時代に作られた「古代東海道」を歩く探訪記
【書評】『東京古道探訪』/荻窪圭著/青幻舎/本体1600円+税 幕府が開かれる前の江戸という土地のイメージは湧きにくいが、もちろん律令制の国があって人が住んでいた。ということは道が存在していた。本書は江…
2017.07.03 16:00
SAPIO

【著者に訊け】大竹昭子氏 13の物語『間取りと妄想』
【著者に訊け】大竹昭子氏/『間取りと妄想』/亜紀書房/1400円+税 1枚の間取り図がある。それは単純な線の向こうに無数のドラマを予感させ、単なる次元の違いを超えて妙味や可能性を孕む代物だ。そんな想像力を…
2017.06.30 16:00
週刊ポスト

【書評】野蛮な官能と恍惚が渾然一体となった「愛の世界」
【書評】『カストロの尻』/金井美恵子・著/新潮社/2000円+税【評者】嵐山光三郎(作家) 鮮やかなルージュの地に金色の活字で『カストロの尻』と刻印された謎めいたメロドラマ。二つのエッセイのあいだに短編…
2017.06.28 07:00
週刊ポスト

【書評】過去を塗り替え蓋をしている女の黒々とした心の闇
【書評】『BUTTER』/柚木麻子・著/新潮社/1600円+税【評者】鴻巣友季子(翻訳家) ある連続殺人事件をモチーフにした小説だ。ふくよかで、料理好きで、世話焼きの女と交際していた中高年男性たちが、次々と不…
2017.06.25 16:00
週刊ポスト

中国という巨大な監獄から脱出した盲目の人権活動家の半生
【書評】『不屈──盲目の人権活動家 陳光誠の闘い』/陳光誠著・河野純治訳/白水社/本体2400円+税【評者】鈴木洋史(ノンフィクションライター) 盲目でありながら、たった一人で、頭の中の地図と感覚だけを頼…
2017.06.25 16:00
SAPIO

【著者に訊け】末井昭氏 独身・既婚問わず必読の『結婚』
【著者に訊け】末井昭氏/『結婚』/平凡社/1400円+税 きっかけは女装専門誌で女装姿を撮られたこと。末井昭氏はそうこうして写真家・神藏美子(かみくらよしこ)氏と恋に落ち、1998年に再婚した。当時、彼女は…
2017.06.23 16:00
週刊ポスト
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