話題の本 BOOK WONDERLAND一覧/18ページ
なぜ股間は隠さなければならないのかを論じた本
【書評】『せいきの大問題 新股間若衆』/木下直之著/新潮社/本体1800円+税 本書は、著者が5年前に刊行した『股間若衆 男の裸は芸術か』(新潮社)の続編。〈股間若衆〉とは著者の造語で、彫刻作品における男…
2017.06.20 16:00
SAPIO
【書評】「食」から浮かぶ40代の終わり近い独身女の日常
【書評】『箸もてば』石田千・著/新講社/1700円+税【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) ちいさなエッセイが三十六篇。読んでいくと少しずつ浮かび上がる。四十代の終わりちかい女のひとり暮らし。十…
2017.06.20 07:00
週刊ポスト
【著者に訊け】杉江松恋氏の奮闘ルポ『ある日うっかりPTA』
【著者に訊け】杉江松恋氏/『ある日うっかりPTA』/KADOKAWA/1300円+税 ミステリー評論や書評家として知られる杉江松恋氏(48)は、実は2008年から2011年3月まで、都内の区立小学校のPTA会長でもあった。「僕ら…
2017.06.17 16:00
週刊ポスト
【書評】小選挙区導入後に機能が低下した自民党派閥の功罪
【書評】『自民党──「一強」の実像』/中北浩爾・著/中公新書/880円+税【評者】山内昌之(明治大学特任教授) 小選挙区制導入後の自民党でいちばん様変わりしたのは、派閥の機能低下であり、若い議員に政党政治…
2017.06.16 07:00
週刊ポスト
【書評】与党の圧力には逆らわぬ裁判所による裁判官統制
【書評】『守柔 現代の護民官を志して』/守屋克彦・著 インタビュアー・石塚章夫、武内謙治/日本評論社/1400円+税【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) おもに少年司法と刑事司法に携わってきた元裁判…
2017.06.12 07:00
週刊ポスト
【著者に訊け】D・インストール『ロボット・イン・ザ・ガーデン』
【著者に訊け】デボラ・インストール氏/『ロボット・イン・ザ・ガーデン』/小学館/850円+税 ある朝、そのロボットはどこからともなくベンの家の庭にやってきた。二つの箱を重ねた、まるで〈学校の工作作品みた…
2017.06.09 16:00
週刊ポスト
【書評】自衛隊員の囁きを拾い集め「周りに漂う匂い」を記述
【書評】『兵士に聞け 最終章』/杉山隆男・著/新潮社/1600円+税【評者】関川夏央(作家) 杉山隆男が自衛隊の取材に着手したのは、自衛隊初の海外派遣、カンボジアPKOが実施された一九九二年十一月だった。九…
2017.06.09 07:00
週刊ポスト
【書評】川上未映子が村上春樹の創作の秘密を聞いてきた
【書評】『みみずくは黄昏に飛びたつ 川上未映子訊く/村上春樹語る』/川上未映子、村上春樹・著/新潮社/1500円+税【評者】香山リカ(精神科医) 村上春樹って幸せな人だな、とつくづく思う。何が幸せって、…
2017.06.06 16:00
週刊ポスト
【書評】やらせに違和感を抱く感受性はいつ形成されたのか
【書評】『感性文化論 〈終わり〉と〈はじまり〉の戦後昭和史』/渡辺裕・著/春秋社/2600円+税【評者】井上章一(国際日本文化研究センター教授) 市川崑の映画『東京オリンピック』は、オリンピック映画の傑…
2017.06.04 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】坂口恭平氏 詩的文体描く青春小説『しみ』
【著者に訊け】坂口恭平氏/『しみ』/毎日新聞出版/1400円+税 2004年の『0円ハウス』や2012年『独立国家のつくりかた』は衝撃的だった。その斬新で、ある意味真っ当な人生哲学もさることながら、この人の言葉は…
2017.06.03 07:00
週刊ポスト
【書評】稀代の旅好き・正岡子規が見た風景を辿る
【書評】『子規の音』/森まゆみ・著/新潮社/2100円+税【評者】川本三郎(評論家) 正岡子規(一八六七-一九〇二)というと病状記『仰臥漫録』や『病牀六尺』が知られるため、引き籠りの人と思ってしまうが、…
2017.05.30 16:00
週刊ポスト
【書評】台湾初の女性総統・蔡英文が歩んだ道とは
【書評】『蔡英文自伝』(劉永毅構成/前原志保訳)蔡英文・著/白水社/2000円+税【評者】川本三郎(評論家) 昨年、台湾初の女性の総統になった蔡英文は一九五六年生まれ。家族のルーツは漢民族のなかでも独特…
2017.05.28 07:00
SAPIO
【著者に訊け】辻村深月氏 傑作長編『かがみの孤城』
【著者に訊け】辻村深月氏/『かがみの孤城』/ポプラ社/1800円+税 世界がまだ家と学校くらいでしかなかった10代の頃。「ここではないどこか」を切実に夢想した、全ての元少年少女に贈りたい物語だ。直木賞作家…
2017.05.27 07:00
週刊ポスト
【書評】鋭い観察眼で中野翠が見たあの著名人の60年代
【書評】『あのころ、早稲田で』/中野翠・著/文藝春秋/1500円+税【評者】坪内祐三(評論家) 中野翠の書き下しが刊行された。タイトルにあるように「あのころ」の早稲田大学キャンパス界隈を回想した自伝だ。…
2017.05.25 16:00
週刊ポスト
【書評】政治による軍のコントロールを志向した近代史の悪役
【書評】『評伝 森恪 日中対立の焦点』/小山俊樹・著/ウェッジ/2700円+税【評者】平山周吉(雑文家)「今太閤」田中角栄と「社長シリーズ」の森繁久彌を足して二で割ったような風貌──それが本書の主人公森恪(…
2017.05.25 07:00
週刊ポスト
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