話題の本 BOOK WONDERLAND一覧/26ページ
【著者に訊け】つぶやきシロー 中年男を描く2作目の小説
【著者に訊け】つぶやきシロー/『私はいったい、何と闘っているのか』/小学館/1500円+税 Twitterのフォロワー数は70万超。かと思えば一時はネットで根も葉もない死亡説が流れるなど、常に見られている人は見て…
2016.11.17 16:00
週刊ポスト
【書評】資本主義の基本を転換し成長幻想から脱却せよと主張
【書評】『株式会社の終焉』水野和夫・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン/1100円+税【評者】森永卓郎(経済アナリスト) 本書は、アベノミクスの金融緩和批判から始まる。莫大な金融緩和を行ったにもかかわ…
2016.11.15 07:00
週刊ポスト
【書評】検閲を逃れる為の言葉にみる並々ならぬ時代センス
【書評】『近代はやり唄集』/倉田喜弘・編/岩波文庫/640円+税【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 明治から大正にかけて世に風靡した唄のアンソロジーである。街角や座敷で歌われたものから、芝居や…
2016.11.11 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】川村元気氏 『四月になれば彼女は』
【著者に訊け】川村元気氏/『四月になれば彼女は』/文藝春秋/1400円+税 かねて結果を出す人ではあったが、こうも出し続けられると、畏れ入る他ない。観客動員が1260万人を突破(10月25日時点)した映画『君の…
2016.11.11 07:00
週刊ポスト
【書評】盟友だからこそ馴れ合いもなく率直に言える感想
【書評】『本人に訊く〈壱〉よろしく懐旧篇』椎名誠、目黒考二・著/椎名誠旅する文学館/2200円+税【評者】坪内祐三(評論家) 世界的に類を見ない本が出た。椎名誠と目黒考二は去年四十周年を迎えた『本の雑誌…
2016.11.10 16:00
週刊ポスト
【書評】熊本で創刊された地方文芸誌の執筆者が見つめた虚無
【書評】『アルテリ 二号』/責任編集・田尻久子/アルテリ編集室/1000円+税【評者】与那原恵(ノンフィクションライター) 熊本県の阿蘇中岳が噴火したというニュースには胸がつぶれる思いがした。私は九月下旬…
2016.11.04 07:00
週刊ポスト
【書評】世代の違う3人の元裁判官が俯瞰した日本の裁判所
【書評】『気骨 ある刑事裁判官の足跡』石松竹雄・著/インタビュアー・安原浩/日本評論社/1400円+税【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 元刑事裁判官の自伝ながら、構成がちょっと変わっている。戦後す…
2016.11.03 07:00
週刊ポスト
【書評】猪木vsアリ戦を仕掛けた伝説の「怪人」が語る
【書評】『虚人と巨人』/康芳夫監修・平井有太著/辰巳出版/本体2500円+税【監修者】康芳夫(こう・よしお)/1937年、在日中国大使侍医の中国人父と日本人母の次男に生まれる。東京大学卒業後、呼び屋となる。…
2016.11.02 07:00
SAPIO
【書評】海に消えた沖縄漁師の「特異な死生観」
【書評】『漂流』/角幡唯介著/新潮社/本体1900円+税【著者】角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)/1976年北海道生まれ。探検家・ノンフィクション作家。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学探検部OB。大宅壮一ノン…
2016.10.27 07:00
SAPIO
【著者に訊け】文月悠光氏 初エッセイ『洗礼ダイアリー』
【著者に訊け】文月悠光氏/『洗礼ダイアリー』/ポプラ社/1400円+税 詩人も、人の子。バイトもすれば、メシだって食う。「それこそ『詩人って何を食べて生きてるの?』ってよく訊かれるんですけど、普通に『今…
2016.10.26 16:00
週刊ポスト
【書評】不景気な文芸誌を「文学の神」が見棄てなかった理由
【書評】『「文藝」戦後文学史』佐久間文子・著/河出書房新社/2400円+税【評者】平山周吉(雑文家) 創刊以来八十有余年、紆余曲折をへてきた雑誌の歴史が、一人の人生でも見るかのように鮮やかに描かれている…
2016.10.25 07:00
週刊ポスト
【書評】アラブの良心というべきチュニジア市民の生きた声
【書評】『チュニジア革命と民主化 人類学的プロセス・ ドキュメンテーションの試み』鷹木恵子著/明石書店/5800円+税【評者】山内昌之(明治大学特任教授) チュニジアは「アラブの春」の始まった地であり、成…
2016.10.21 07:00
週刊ポスト
【著者に訊け】恩田陸氏 音楽を描く青春小説『蜜蜂と遠雷』
【著者に訊け】恩田陸氏/『蜜蜂と遠雷』/幻冬舎/1800円+税〈ミュージック。その語源は、神々の技だという〉。 幼い頃から練習を積んでなお、一握りの人間だけが神秘に触れ、プロになれる音楽の世界。そんな悲…
2016.10.20 07:00
週刊ポスト
【書評】期日に追われる人にとって最高のサスペンス本
【書評】『〆切本』/左右社編集部編/左右社/2300円+税【評者】鴻巣友季子(翻訳家) 〆切……なんと胸の痛む言葉だろう。本書は、期日に追われるすべての人にとって、恐怖の本だ。なのに、総毛だったままページ…
2016.10.19 16:00
週刊ポスト
【書評】この身勝手で哀れな50男に同世代は同情するのか
【書評】『猿の見る夢』/桐野夏生・著/講談社/1700円+税【評者】香山リカ(精神科医) 主人公・薄井は59歳、大手銀行から出向してそこそこの地位、そこそこの収入。家庭に妻の史代が、外には年下の愛人の美優…
2016.10.13 07:00
週刊ポスト
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