話題の本 BOOK WONDERLAND一覧/28ページ
【書評】ピカソやミロも集めていた大津絵の強烈な自由さ
『大津絵 民衆的諷刺の世界』/クリストフ・マルケ 著/楠瀬日年 絵/角川ソフィア文庫/1400円+税【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 大津絵は東海道五十三次・大津の宿外れで売っていた民衆的な一枚…
2016.09.09 07:00
週刊ポスト
【書評】中村うさぎが覚悟をもって書いた「人間とは何か」
【書評】『あとは死ぬだけ』/中村うさぎ著/太田出版/1400円+税【評者】与那原恵(ノンフィクションライター) 中村うさぎは、論理の人、ロゴスの人である。リアリストでもある彼女の視線は冷徹ともいえるものだ…
2016.09.04 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】月村了衛氏 『水戸黄門 天下の副編集長』
【著者に訊け】月村了衛氏/『水戸黄門 天下の副編集長』/徳間書店/1600円+税 国民的で痛快で、「みんなが楽しい」娯楽の王道──。エンタメ界注目のストーリーテラー・月村了衛氏は、だからこそ「水戸黄門」に…
2016.09.03 07:00
週刊ポスト
【書評】銀座高級クラブでの村松友視と北の富士との粋な交流
【書評】『北の富士流』/村松友視著/文藝春秋/1600円+税【評者】坪内祐三(評論家) 私は大の相撲好きだが、大相撲が始まった時の楽しみに北の富士の解説がある。それからやはりその期間に東京中日スポーツに連…
2016.08.29 07:00
週刊ポスト
【書評】大岡信と交流した編集者による渾身の年譜
【書評】『自選 大岡信詩集』(大岡信・著/岩波文庫/740円+税)【評者】嵐山光三郎(作家) 大岡信は敗戦の翌年、中学時代から詩を書きはじめ、一高、東大国文科へ進み、読売新聞外報部記者として10年間の記者…
2016.08.25 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】佐藤愛子氏 『九十歳。何がめでたい』
【著者に訊け】佐藤愛子氏/『九十歳。何がめでたい』/小学館/1200円+税 一昨年、約2年がかりの大作『晩鐘』を完成させた佐藤愛子氏(92)は「書きたいことは書き尽くして、全部終わった」と、絶筆を宣言したは…
2016.08.25 07:00
週刊ポスト
【書評】累積赤字膨らんだWOWOWを3年で再建したノウハウ
【書評】『イノベーションは「3+7の物語」で成功する 松下幸之助から学んだ経営のコツ』(佐久間曻二 著/PHP研究所/1600円+税)【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 著者は、松下電器(現パナソニック)…
2016.08.24 16:00
週刊ポスト
【書評】サウジの内政改革案にも触れ原油価格上昇時期を分析
【書評】『原油暴落の 謎を解く』岩瀬昇著/文春新書/800円+税【評者】山内昌之(明治大学特任教授) 人口増が起これば、長期的にエネルギー需要は伸びていく。現在72億人の世界人口は、2035年には85億人に、40年…
2016.08.17 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】薬丸岳氏 主人公は累犯者『ラストナイト』
【著者に訊け】薬丸岳氏/『ラストナイト』/実業之日本社/1500円+税〈第一章 菊池正弘〉〈第二章 中村尚〉〈第三章 松田ひかり〉〈第四章 森口絢子〉〈第五章 荒木誠二〉──。 薬丸岳著『ラストナイト』の…
2016.08.15 07:00
週刊ポスト
【書評】人の意見を聞き成長する超能力者が活躍する伝奇小説
【書評】『キャプテン・コリア』荒山徹著/光文社/1700円+税【評者】関川夏央(作家) 一九〇九年十月二十六日朝、安重根は満洲・哈爾浜(ハルビン)駅頭で伊藤博文を暗殺した。 百余年の歳月が流れた。彼を「義…
2016.08.12 07:00
週刊ポスト
【書評】現代詩人・鮎川信夫の十代での戦後体験と戦友の死
【書評】『鮎川信夫、 橋上の詩学』樋口良澄・著/思潮社/2700円+税【評者】川本三郎(評論家)「Mよ、地下に眠るMよ、 きみの胸の傷口は今でも痛むか」 終戦直後に発表した詩「死んだ男」で鮎川信夫はそう書い…
2016.08.07 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】池井戸潤氏 百年の老舗が舞台の『陸王』
【著者に訊け】池井戸潤氏/『陸王』/集英社/1700円+税 ある人には特に価値のないものが、別の誰かにとっては無二の価値を持つことが、世の中にはままある。池井戸潤氏の新作『陸王』でいえば、廃業した同業者…
2016.08.05 07:00
週刊ポスト
【書評】「多数決」のメリット・デメリットを徹底的に検証
【書評】『「決め方」の経済学 「みんなの意見のまとめ方」を科学する』/坂井豊貴著/ダイヤモンド社/1600円+税【評者】香山リカ(精神科医) 会議でなかなか結論が出ないときに、議長役が「では挙手による多数…
2016.08.01 16:00
週刊ポスト
【書評】元官僚らしい実務的な視点が生かされた満州の歴史眼
【書評】『王道楽土・満洲国の「罪と罰」 帝国の凋落と崩壊のさなかに』/松岡將著/同時代社 2800円+税【評者】平山周吉(雑文家) 赤い夕陽の沈む満洲で育った人々は、かの地への郷愁の念が強い。少年期を満洲…
2016.07.31 16:00
週刊ポスト
【書評】評者うけを狙う小説家に対する山田詠美の痛快な一撃
【書評】『珠玉の短編』/山田詠美著/講談社/1500円+税【評者】鴻巣友季子(翻訳家) インスピレーションというものは、こちらが掴むものではなく掴まれるものだ、と言ったのは、どこの国の作家だったろう。「川…
2016.07.30 07:00
週刊ポスト
トピックス
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン