話題の本 BOOK WONDERLAND一覧/8ページ
【著者に訊け】広野真嗣氏 かくれキリシタンを描くNF大賞作
【著者に訊け】広野真嗣氏/『消された信仰 「最後のかくれキリシタン」──長崎・生月島の人々』/小学館/1500円+税 そのヨハネ像を目にした時の印象は一言、「なんじゃこりゃ?」だったという。「祖父が牧師、父…
2018.06.09 07:00
週刊ポスト
【大塚英志氏書評】機能不全の大学や論壇の外で生きる宣言
【書評】『知性は死なない 平成の鬱をこえて』/與那覇潤・著/文藝春秋/1500円+税【評者】大塚英志(まんが原作者) 鬱病からの回復の過程にある著者のリハビリテーションとして上梓された本書の、「評論」と…
2018.06.08 16:00
週刊ポスト
【鴻巣友季子氏書評】故郷を離れ彷徨う者の言語を巡る物語
【書評】『地球にちりばめられて』/多和田葉子・著/講談社/1700円+税【評者】鴻巣友季子(翻訳家) ヨーロッパに留学中、母国がなくなってしまったら? 本書の主人公Hirukoはそうした事態に直面した。彼女の…
2018.06.07 16:00
週刊ポスト
齋藤孝氏が選ぶ日本人の“性”を知る6冊
男女ともに生涯未婚率が上昇し、「中年童貞」が大幅に増えるなど、今、日本人の性が貧弱になっている。一方、芸能人らの不倫に対してネット上に容赦のない糾弾のコメントが充満するなど、特に若い世代が性に対し…
2018.06.03 07:00
SAPIO
【著者に訊け】人気脚本家・木皿泉氏 『さざなみのよる』
【著者に訊け】木皿泉氏/『さざなみのよる』/河出書房新社/1400円+税 一昨年と昨年のお正月。和泉務氏と妻鹿年季子氏による人気脚本家ユニット、木皿泉・作の『富士ファミリー』(NHK)が放送された。富士山麓…
2018.06.01 07:00
週刊ポスト
【井上章一氏書評】西洋の理論を有り難がりすぎる明治の弊風
【書評】『社会学』/加藤秀俊・著/中公新書/780円+税【評者】井上章一(国際日本文化研究センター教授) 私事にわたるけれども、私は「社会学者」の井上章一と紹介されることがある。週刊誌の誌面などで、そう…
2018.05.31 16:00
週刊ポスト
【川本三郎氏書評】在日の目で見た韓国の現代史
【書評】『海を抱いて月に眠る』深沢潮・著/文藝春秋/1800円+税【評者】川本三郎『縁を結うひと』『ひとかどの父へ』などで在日コリアンの苦しみ、悲しみを描き続けている深沢潮(一九六六年生)の新著は、九十…
2018.05.31 07:00
SAPIO
【川本三郎氏書評】現代作品を批判する90年代ドラマ考察集
【書評】『90年代テレビドラマ講義』/藤井淑禎・著/平凡社新書/800円+税【評者】川本三郎(評論家) 九〇年代のテレビドラマは現在よりはるかに輝いていたと著者は言う。「その気になるまで」「君と出逢ってか…
2018.05.28 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】林典子氏 『フォトジャーナリストの視点』
【著者に訊け】林典子氏/『フォトジャーナリストの視点』/雷鳥社/1500円+税 デジカメやSNSの普及により、誰もが写真を撮り、発信も可能になった時代のフォトジャーナリスト論。このほど『フォトジャーナリスト…
2018.05.27 16:00
週刊ポスト
【関川夏央氏書評】恐竜登場、98歳男が主役の2046年描くSF
【書評】『九十八歳になった私』/橋本治・著/講談社/1600円+税【評者】関川夏央(作家) 橋本治は二〇四六年三月、九十八歳になった──というお話。毛細血管が炎症を起こす難病にかかり、セキチューカンキョウ…
2018.05.26 16:00
週刊ポスト
【池内紀氏書評】小作品に切り取られた普通の人の運命
【書評】『治療院の客』/歩青至・著/無明舎出版/1800円+税【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 大半はごく短い。原稿枚数でいうと五枚前後。いわば小品文学だが、だからといって語られたものが小さ…
2018.05.24 16:00
週刊ポスト
【坪内祐三氏書評】ロシア語講座講師で言語学者の凄い学習歴
【書評】『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』/黒田龍之助・著/現代書館/1500円+税【評者】坪内祐三(評論家) 大学時代の第二外国語はフランス語だったけれどロシア語の方が好きだった。大学の語学研…
2018.05.20 16:00
週刊ポスト
【香山リカ氏書評】一部の者によって私物化される国・日本
【書評】『私物化される国家 支配と服従の日本政治』/中野晃一・著/角川新書/820円+税【評者】香山リカ(精神科医) 森友学園、加計学園の問題が浮上してから、次々に不祥事が明るみに出ている安倍政権。それ…
2018.05.18 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】柚月裕子氏 警察vs極道を描く『凶犬の眼』
【著者に訊け】柚月裕子氏/『凶犬の眼』/KADOKAWA/1600円+税 このほど白石和彌監督、役所広司主演で映画化された柚月裕子作『孤狼の血』は、自身大ファンだという映画『仁義なき戦い』や、現実の広島抗争をモ…
2018.05.17 16:00
週刊ポスト
【与那原恵氏書評】ジェンダーから読み解く写真表現史
【書評】『ジェンダー写真論 1991-2017』/笠原美智子・著/里山社/2700円+税【評者】与那原恵(ノンフィクションライター) 写真とは、「生」の痕跡である。写真家がシャッターを切った瞬間から時が止まるよう…
2018.05.12 16:00
週刊ポスト
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