しかも日本では、捕捉されていない無症状の患者が市中に数多くいるとの指摘もある。

「日本はPCR検査の件数が世界で圧倒的に少なく、陽性者を十分に捕捉できていません。事実、6月16日発表の厚労省の検査では東京で0.1%が抗体を保有しているとされた。1400万人の人口から換算すると1万4000人が感染したはずですが、6月上旬時点の陽性者はのべ約5300人です。

 感染しても無症状で回復した人は相当数いると推測され、無症状でも後遺症がじわじわと続く人が多く現われる可能性は否定できません」(三鴨医師)

咳が出たらどうする?

 後遺症が疑われたら、どうすべきか。

「新型コロナ陽性となった経験がある人の場合、診断すれば後遺症かどうかはある程度わかりますが、問題は無症状で治った人です。最近は、感染でできる抗体は早い時期に感度を失うとの論文もあり、過去に新型コロナへの罹患が確認できていない人が症状を訴えても、本当に後遺症かどうかは判断しようがありません」(三鴨医師)

 そこで必要なのは、対症療法だ。

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