「やましいところはありません」
一連の紛議について阿部会長の見解を求めた。
──札幌アイヌ協会が受託したはずの雪まつり事業が、(実妹である)多原副会長が代表を務める団体・メノコモシモシに流れていた。
「私は知らなかった。5月30日の監査のときに初めて聞いた。(妹が)メノコモシモシで仕事を受けたことは、私にはまったく相談がなかった。兄妹とはいえ、そういうことは私に知らせれば良かったのに、とは思います」
──監査の録音を聞くと、藤岡氏を恫喝しているような印象を受けますが。
「私に何の相談もなしに、なんで(監事が)博報堂に(尋ねに)行ったの、という話でしょ。疑問があるなら、まず会長に相談するのが筋でしょう」
──過半数の理事が書面総会の無効を申し立て、総会の招集を求めている。
「書面総会を会員の過半数が了承していますから」
しかし、結城氏らは、誰がどのような手続きで返送書面の確認と集計を行なったのか不明だと主張している。