中川:モーニングショーには最初の頃、尾身茂さん(政府の分科会会長)が出ていたんですが、彼は研究者だから、まだわかっていないことは断定せず、「一概には言えません」みたいに曖昧にしか答えない。おそらく番組スタッフが「テレビ映えしないな」と思って、岡田さんに交代させた。彼女は尾身さんよりもはっきり言うからハマったんですね。
視聴者の不安を煽るのもうまくて、「(今は夏の)南半球でも流行が始まりました」「だから、夏になってもコロナは終わりません」と言って、「次に怖いのは、秋と冬の第2波です」と続ける。視聴者はずっと不安に駆られたままになって“コロナ脳”になっていく。
小林:だけど、岡田は最初、「コロナウイルスは高温多湿と紫外線が大嫌いですから、(暑くなれば)下火になると思う」って言っていたんだよ。確かにアメリカの研究者が実験して、コロナウイルスは紫外線で死ぬという結果が出たんだけど、実験で使ったのは人間にも危険なほど強い紫外線ですからね。結局、夏になっても流行は収まらず、この予測は当たらなかった。
中川:岡田さんも玉川さんも、「海外ではこうしているから、日本もこうすべき」という“海外出羽守(ではのかみ)”の典型ですね。
小林:日本では死者が極端に少ないというデータをなぜ無視するのか。グローバリズムに毒されているんだ。
中川:やたらとPCR検査をやれと主張しているのもこの番組です。
小林:玉川は「全国民に週一回、PCR検査をすべきだ」と主張していた。他の出演者にいくらなんでもそれは無理だと否定されても、「できる方法を考えるんです!」と声を荒らげていたので呆れた。もはや“PCR真理教”ですよ。最近、本人は「国民全員検査なんて言っていない」と否定したが、わしはモーニングショーを全部録画しているからな(笑い)。