『コンフィデンスマンJP』は3作目となる『英雄編』の製作も決まっているが…
《帰る家は暖かい家庭そのものに見えたが、カギのかかった空間がいくつもあるような場所だった。足早に台所を通り過ぎる時、一人の人間として父が必要とした女の人が、彼女の子供たちのために食事の支度をしている。晩の食卓の賑やかな景色が、私にはガラス越しのものに見えた(中略)私は父に人生を好きに生きてくれたらいいと思っていた。連れ子という荷物がいることを面倒に感じられたくなかったのだ。その思いが自分の心に無理を課していたとは気付かなかった》
継母を《父が必要とした女の人》、自分を《荷物》と表現する竹内さん。実母との死別直後に始まった新しい家族との生活。自宅で分裂生活を送りながら、自らも気づかぬうちに彼女は疎外感を募らせていった。そして、右も左もわからず飛び込んだ芸能界で、周囲にこう漏らしていた。
「私、ちょっと複雑な家庭なんで戻る場所なんてないんです。だから、この世界で絶対に頑張らなきゃいけない」
心に秘めた思いを隠しながら、華やかな芸能界を生きる竹内さんを応援し続けたのは、やはり祖母だった。
「私が昔バイトをしていたスーパーによくおばあちゃんが来て、“今度、孫がドラマに出るのよ”と竹内さんが出演するドラマのポスターをうれしそうにレジの子に見せていました。“家によく遊びに来るのよ”とにこやかに語っていました」(竹内家の近所住民)
一方で竹内さんは、父親には複雑な感情を抱いていたようだ。
「理不尽なほど厳しく育てられたうえ、母の死後、すぐに別の女性と再婚した父親には、嫌悪感があったかもしれません。継母は実母の友人だったようです。でも一方で、結子ちゃんは父親に誕生日プレゼントを欠かさず、毎年お正月には、父親に会うために実家を訪れていました」(前出・竹内家の知人)
20代前半の頃の竹内さんは、18才年上の芸能マネジャーや15才年上の上川隆也(55才)らとの恋愛で世を賑わせた。年の離れた男性との恋愛を繰り返したのは、頼りたいけれど頼れなかった父親への、愛憎半ばする思いが影響したのかもしれない。
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※女性セブン2020年10月15日号