さらに最近の韓国では女性を性的対象として魅せるようなグラビアはほとんどなく、軍隊で好んで読まれる『MAXIM』という雑誌だけが例外となっている。『MAXIM』は、露出度の高い女性が表紙を飾る、現代韓国で唯一の雑誌と言っても過言ではない。街中でファッションとしてボディーラインを強調したり、露出度の高い服装をする女性は多くとも、それをもって性的なアピールとして受け止める言動をされるようなことはめったにないということだ。韓国におけるセクシーさ、エロさについては、その歴史を語り出すときりがない。ただここで言えるのは、社会風土がかつてとは大きく異なっているという点だ。特に若者の間では、サブカルの場を含めて公の場でのセクシーさ、エロさの追求は抑制されている。
現在、DJ SODAについてはSNSで過去の言動についても取り沙汰されている。なかには「反日」と評する言葉もある。だが、彼女はかなりの日本好きらしい。SNSを見ていても、日本滞在中に楽しんでいる様子をアピールしているし、日本語の書き込みについても時折不自然な表現はあるものの、恐らく彼女自身による、いつどうやって覚えたのだろうと思えるほど流ちょうだ。
この騒動は日本社会にとっても嘆かわしい限りである。民度が低いとみなされると、日本がそれなりにしか見られなくなる。2年後には大阪万博が控えていることを考えると、今回の事件を日本社会はもっと衝撃をもって見つめるべきではないだろうか。