父親は夜な夜な繁華街に繰り出す娘に付き添い、時に異性と体を密着させる様子なども見守っていたという。
「両親は瑠奈容疑者の殺意を認識していなかったと主張し、殺人罪の共謀は否認しています。ただ、頭部は3人が暮らす自宅の浴室から見つかっています。事前に家族の中でなんらかの情報共有があったと見るのが自然です」(前出・捜査関係者)
瑠奈容疑者と両親による一連の行動について、精神科医の片田珠美氏は次のように解説する。
「瑠奈容疑者は凄惨な犯行後もクラブに行き、自宅で頭部を撮影しており、犯罪行為への罪悪感や後悔、被害者への同情心が欠如した『ゲミュートローゼ』、情性欠如者の可能性が高い。とはいえ、刑事責任能力を逃れられるとは限りません。解離性同一性障害だと本人が主張しても、精神鑑定の結果、認められないこともあります。
精神科医にとって、自らが鑑定にかけられるほど屈辱的なことはありません。かつて、精神科医が婚約者の女性を殺害した事件がありましたが、この時も、犯人は鑑定を断固拒否し、実刑に服しました。今回の事件で、精神科医である修容疑者も精神鑑定を受けていますが、相当な屈辱感を覚えているのではないかと思います」
果たして、瑠奈容疑者らが事件の全貌を語る日はくるのだろうか。