人気アニメ『エヴァンゲリオン』の世界を具現化したイベントが神奈川県箱根町で開催された。それはトヨタの技術を利用して電力供給を行う「節電推進バージョン」だった。
『新世紀エヴァンゲリオン』の舞台となる「第3新東京市」のモデルは神奈川県箱根町。同町の旧仙石原中学で、7月9日、10日の2日間、「ヱヴァンゲリヲン×箱根町×TOYOTA 電力補完計画節電推進Ver.in第3新東京市立第壱中学校」が開催された。
このイベントでは仙石原の廃校を会場に、アニメに登場する特務機関「NERV(ネルフ)」の公用車として認定されたトヨタのプリウスPHV(プラグインハイブリッド)が公開された。ベース車両のプリウスはEVとハイブリッド車を融合し、EVにとって最大の懸案である電池切れの心配をなくしたもの。燃費は1リットルあたり57km、航続距離は約1400kmで、2012年には一般発売が予定されている。
イベントを開催するにあたっては電力不足を考慮し、トヨタの技術のひとつであるエスティマハイブリッドの発電機能を有効利用。展示照明などに電力供給を行った。また節電をテーマとした展示教室を設置するなど「節電推進Ver.」として、“電力を上手に使う”メッセージが込められた内容となっていた。
撮影■尾形和美
※週刊ポスト2011年8月12日号