北海道のご当地ヒーロー「ジンギリバー」
切断されたカツオの頭をモチーフにした高知のキャラクター「カツオ人間」が“グロゆるキャラ”として話題を集めているが、これに続き、北海道発の新しいご当地キャラクターがネット上で「怖すぎる!」と話題騒然だ。
味付けジンギスカン発祥の地・北海道滝川市で8月、“新ヒーロー”として誕生したのが、「ジンギリバー」。滝川市にちなんで、サフォーク種の羊をイメージして全身黒づくめ。胸にはジンギスカン鍋、“羊の顔”をあしらったベルトを巻いた姿だ。
戦隊モノのヒーローを狙ったようだが、ネット上では「悪役キャラにしか見えない」「どこがヒーロー?」「マモノ?」「新しすぎる!」などと大盛上がり。
生みの親である滝川青年会議所の峯村征秀さん(40)は、「景気が低迷するなか、地域の活動も低迷しているので、地元を盛り上げようと考えました。ご当地ヒーローで子供達に喜んでもらいたい」と話す。しかし、ネット上の声には「子供の反応があまり良くなくて。黒いのがおっかないみたいで…」と困惑気味。
「ジンギリバー」のコスチュームは、峯村さんがデザインからマスクのかたどり、素材選びまで、インターネットなどで調べながら3か月がかりで作った苦労の一作。とはいえ「要望を聞きながら肉付けしていきたい」と改良にも前向きだ。
8月下旬には、イメージソングとPVを「YouTube」に投稿。ジンギリバーが高原で羊とたわむれたり、「このキャラでいいのかな?」ともの思いにふけったり、商店街で市民とふれあう様子をまとめたコミカルな映像が早くも話題を呼び、再生回数も増加中だ。
イメージソングは、アップテンポな曲調に加え「めえめえ泣いてる友がいる ジンギリバー ジンギリバー 仁義を忘れた世の中の フキョーと戦え 羊神ジンギリバー!」との歌詞はまさに戦隊ヒーローという感じ。
“悪役キャラ!”というネットの声にどう立ち向かうのか。