ヤクルト時代は俊足巧打の外野手として活躍し、引退後は野球解説者、スポーツキャスターとしてお茶の間の人気を博してきた栗山英樹(50)が、来季から北海道日本ハムファイターズの指揮を執ることになった。
東京学芸大学では教員免許を取得し、球界屈指の理論派とも言われる栗山は、2002年、北海道栗山町に野球普及活動を行うための施設『栗の樹ファーム』を開設。引退後も常に野球に携わり続けてきた彼は、グラブについてどんなこだわりを持っているのだろう?
野球の上達には用具選びも重要な要素だ。1989年には外野手としてゴールデングラブ賞も獲得した守備のスペシャリスト・栗山英樹の「グラブ選び」とは。
「ボテボテのピッチャー返しならともかく、ピッチャーの足元へのゴロは、ピッチャーが触れなければ、さほど球足は速くなくともセンターに抜けていく。キレイに捕球することより、球に反応して、はじく、はたく感覚が必要になってくる。
であれば、大きいグラブの方が有利にも思うが、必ずしもそうとはかぎらない。大きければ重くなる。反射スピードだけを考えれば、軽いグラブの方が有利には働く。また、フィールディングの足の速さに自信がないピッチャーなら、捕ってから早く送球するためのハンドリングも重要なポイントになる」
栗山は、「自分にとって最適な『軽さ』『サイズ』『操作性』など、細かなバランスにこだわったグラブ選びが必要」と述べている。
続いて内野手はどうだろう? “グラブの柔らかさ”について、ちょっと意外な注意点をピックアップしている。