投資を行っている人であれば一度は購入したことがあるであろう投資信託。通常、金融機関の窓口で購入する場合には販売手数料が最初にかかる場合が多い。しかし世の中には「ノーロード」と呼ばれる販売手数料が無料で販売される場合もあるという。同じ投資信託でも金融機関によっては販売手数料が無料のところもあれば、手数料がかかる場合もあるのだ。
手数料はできるだけ節約したいもの。さまざまな家計の節約術を指南するファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太氏が、投資信託(上場投信ETF除く)のお得な買い方をアドバイスする。
■同じ投資信託を買うなら販売手数料無料の金融機関を探す
投資を既に行っている方であれば当然知っていることと思われるが、手数料部分は運用結果に大きな影響を与える。例えば、100万円分の投資信託を購入した場合、販売手数料が3.15%(消費税込)の場合であれば31,500円かかることになる。販売手数料が無料であれば当然0円となる。年間で3%の利回りが日本円でしかも確実に確保されるような金融商品がないことを考えると、いかに手数料部分がもったいないかよくわかるであろう。
そのため、購入したい投資信託がもしあるのであれば、販売手数料が無料のところがないかをまず探してみることが重要といえる。そこでまず販売手数料が無料の投資信託を数多く扱っている証券会社として、ネット証券を挙げておく。
例えば、SBI証券では販売手数料が無料となるノーロード投信を業界No.1の355本取り扱っている。また、楽天証券ではノーロード投信は330本とこれまた引けをとらない数を取り扱っている。この中からご自身で投資したいと思う投資信託を探すことで、販売手数料という無駄なコストを削減できることになる。なお、販売手数料以外のコスト(年間でかかる信託報酬など)はどこで購入しても同じ投資信託であれば同じ手数料率となるため、カットすることはできない。