芸能

マドンナまでも魅了した日本人ダンサー メラニンを演じる

 2006年あのニューヨーク「アポロシアター」で殿堂入り、2007年にニューズウィークの「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、マドンナのステージなどで活躍してきたダンサー・TAKAHIRO。そうした情報だけ見ると、さぞ子供の頃から踊ることが好きで、おしゃれ感度も高くて、アクティブだったんだろうと想像するのだが、実際に話を聞いてみると全く違う人物像が見えてくる。大学に入るまで家と学校の往復だけ、運動は苦手、東京生まれなのに新宿や渋谷に一人で行ったこともなかったという。

 実は普通――むしろ超・オクテな少年だった彼が、今や世界で評価されるダンサーであり、振り付け師になったプロセスには、何があったのだろうか? その原点と、“今”表現者として活躍する姿に注目してみた。

「パッとしない子供でしたねぇ。マイペースなキャラクター、人と競争するのが苦手で、一人でラジオを聴いているのが好きでした。サッカーのチーム分けなんかで、各チームのリーダーが“あいつをうちのチームに欲しい”と順々に選んで行くと、最後の方まで残っていて『うーん。まぁTAKAHIROでいいか』というポジション。

 高校時代にフランス語演劇部の部長になったんですが、代々主役を部長が演じるはずのイベントの舞台で、顧問の先生が『TAKAHIROじゃダメだから、今回は○○に主役をやってもらおう』なんて、部員でもない生徒を指名したんですよ……酷いでしょう?(笑い)さすがにこの時は“それはないだろう”とがんばって主役をやり、公演を成功させました」(TAKAHIRO・「 」内以下同)

 しかし今では世界のダンサーが憧れる多くの舞台で脚光を浴び、今年の2月から渋谷にダンス・スタジオもオープンし、活動の幅もさらに広がっている。そんな彼の最新作のひとつが、資生堂の美白美容液『HAKU』のプロモーショナルムービーだ。

 この映像がWebだけでなく、JRや私鉄のトレインチャンネル(車内映像)で放映されるとネット上でも話題となり、まとめサイトでは“HAKUのCMがカッコよすぎる”“是非映画化して欲しい”など絶賛されている。今回の作品で彼はダンスパフォーマンスだけでなく、振り付けや演出も行っているのだが、肌の中――目に見えない世界を表現する力は、どうやって培われたのだろうか。

関連記事

トピックス

大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
被告人質問を受けた須藤被告
《タワマンに引越し、ハーレーダビッドソンを購入》須藤早貴被告が“7000万円の役員報酬”で送った浪費生活【紀州のドン・ファン公判】
NEWSポストセブン
コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、“高畑充希物語”を振り返ります!
《祝結婚》高畑充希、これまでの軌跡 「クソ度胸の持ち主」と評価されたデビュー当時、「ブス会」結成、朝ドラでブレーク…文句ナシの主演女優になるまでの約20年
女性セブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司若頭/時事通信フォト、共同通信社)
「おい小僧、お前、嫁と子供は大事にしているのか」山口組“七代目”候補・高山清司若頭の知られざる素顔
NEWSポストセブン
座長の存在感を示している神木隆之介
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』で“時代設定としてはあり得ないもの”が映り込むハプニング発生 問題のグッズは座長・神木隆之介の差し入れだった
女性セブン
加賀美セイラ(インスタグラムより)
《ゼクシィ初代CMガール》加賀美セイラ「めちゃくちゃ働いてます」海外挑戦8年の“現在”…奔放な「丸出し」SNSを更新
NEWSポストセブン
年の瀬に向けて多忙な日々を過ごされている雅子さま(2024年11月、大分県。撮影/JMPA)
《来年はもっと海外へ》雅子さま、ご活躍の舞台が急拡大の見通し 来年度の国際親善の経費が大幅に増額、訪問先の有力候補はアメリカとブラジル
女性セブン
カニエ(左)とビアンカ・センソリ(右)(Getty Images)
《過激ファッションで物議》カニエ・ウェストと18歳年下妻、「丸出しで愛を誓う」仰天セレモニーを計画 海外メディアが報道
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さまの「斂葬の儀」に参列された愛子さま(東京・文京区。撮影/JMPA)
愛子さま、佳子さま、悠仁さま 三笠宮妃百合子さまの「斂葬の儀」で最後のお別れ 悠仁さまは高校を休んで参列
女性セブン
「動物環境・福祉協会Eva」の代表理事で俳優の杉本彩(HPより)
「熱中症で殺したり、溺死させたり…」悪質ブリーダーのヤバすぎる実態「チワプー」などの異種配合は「命への冒涜」【杉本彩さんインタビュー前編】
NEWSポストセブン
大塚寧々と田辺誠一
《スマホの暗証番号も一緒》大塚寧々と田辺誠一「スピード再婚」から22年「いい夫婦」の愛だけがあふれた日常
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
《沈黙続ける折田楓社長》「朝、PR会社の方から直接連絡がありました」兵庫県HPから“同社記事が削除された理由”
NEWSポストセブン