18年ぶりに国政に返り咲いたアントニオ猪木・参院議員(71)。最近、猪木氏の側にピッタリと寄り添い、片時も離れないH氏という女性の“過干渉”ぶりを心配する関係者が少なくないという。
その日、都内の高級レストランには猪木氏の旧友やプロレスラー時代からの支援者が集まり、猪木氏を囲む食事会が開かれた。
その中で、猪木氏の周辺をかいがいしく動きまわり、世話をする妙齢の女性がいた。猪木氏が席に着くと、トレードマークの赤い“闘魂マフラー”を大事そうに受け取り丁寧にたたむ。食事が始まる前、女性はおもむろに猪木氏の手を握った。
「いいよ、H君(その時は実名)。自分でできるから」
手を引っ込めようとする猪木氏を制し、女性は「いいえ、(猪木)会長。私がやりますから」と、猪木氏の手の指をウェットティッシュのようなもので消毒。指に器具を装着して採血を始めたのだ。
糖尿病を患っている猪木氏は、食事前に血糖値を測る必要がある。彼女はそれを慣れた手つきでやってのけたのだ。
食事中も猪木氏の分の食事を取り分けたりと、女性は側から離れない。さらに、今度は猪木氏の背後に回り、肩を揉み始めた。これには集まった友人や支援者たちも驚きの表情を見せたが、猪木氏は、
「古傷が傷んで肩に痛みがあるんだよ。H君にマッサージしてもらうとラクになるんだ」と、苦笑いしながら説明したという。
この猪木氏から「H君」と呼ばれる女性は何者なのか──。年齢は50歳半ば。身長150cmほどと小柄で、50代には見えない肌のツヤ。
2人の出会いは15年ほど前に遡る。猪木氏が会長を務めるプロレス団体『IGF』の関係者がいう。