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中高年を襲う「人生のバテ」予防に肉食べ元気になろうと医師

 暑さに夏バテ気味の人も多いだろうが、子どもたちは元気に走り回っている。加齢によるバテの差は歴然だが、中高年に特有の人生のバテも防ぎたいものだ。ベストセラー『がんばらない』著者で諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏がすすめる、人生のバテを防ぐ方法を紹介する。

 * * *
 夏バテに加えて中高年になってくると、人生のバテも問題になってくる。人は40歳を超えた頃から、疲労感がひどくなり、生活習慣病にもなりやすい。動脈硬化を起こし、細胞が傷ついてガンのリスクも高くなってくる。こういった中年期に襲ってくる人生のバテをどう防ぐか。僕が実践している方法を書き出してみる。

●ポリフェノールを摂る

 赤ワイン、茶、リンゴ、ブルーベリー、ゴマなどに含まれるポリフェノールには、コレステロールを下げ、高血圧を予防する効果があるといわれている。

 長野県は男女ともに日本一の平均寿命を誇るが、これは野菜の摂取量が日本一になったことによるものだと僕は考えている。ただ、サラダだけでは大量の野菜を摂れない。サラダの代わりに温野菜にすれば、かなりの量を食べられる。

 僕の一日は、野菜ジュースから始まる。ゴマときなこ、ヨーグルトと少量の牛乳を入れ、家にある野菜と、ときにはバナナやリンゴを入れてミキサーにかける。朝ご飯は、このジュースと果物にひと切れのチーズというのが定番だ。

 昼になると、温野菜入りうどん。冷蔵庫にある野菜を鍋に入れ、少量の湯で蒸しておく。うどんは2分の1玉で充分。だしは、スーパーで買っためんつゆを希釈し、そこにすりゴマを山のように入れる。テーブルにうどんの鍋と温野菜の鍋をどんとおいて、このゴマダレで食べるのである。これでポリフェノールが大量に摂れる。

 抗酸化力のある野菜をたくさん食べることで血管性の病気が減りガンの発症も抑えられる。長寿県長野の秘密はここにあるのだ。

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