モーニング娘。’14の8代目リーダー・道重さゆみが11月26日、横浜アリーナで行われた『モーニング娘。’14コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~』の最終公演で、グループを卒業した。
道重のイメージカラーであるピンクのペンライトで染められた会場は、歴代最長となる在籍日数4329日を締めくくるのにふさわしい晴れの舞台となったが、コンサート中盤にまさかのハプニングが起きる。
それは最終公演用に組まれたスペシャルメドレーを披露している時のこと。道重が足をつってしまい、思うように踊れなくなってしまったのだ。現在のモーニング娘。の持ち味といえば、10人のメンバー全員がめまぐるしく動きながら、グループ全体で表現する「フォーメーションダンス」。つまり、道重が動けなくなるということは、全体のダンスが崩れてしまうかもしれないという緊急事態なのだ。
メドレー中盤ではメインステージから花道を歩いてセンターステージへと移動するのだが、そこでも道重は動けなかった。メインステージに1人立ったまま歌う道重が、客席中央のセンターステージでパフォーマンスする9人の後輩を見守るような形となった。
そして、道重と次期リーダーである譜久村聖(ふくむら・みずき)の2人のメイン曲である『好きだな君が』が流れようとした時、譜久村はセンターステージから道重が待つメインステージへダッシュした。現場を目撃していた音楽関係者はこう話す。
「おそらく本来なら、センターステージで道重さんと譜久村さんが『好きだな君が』を歌う演出だったと思います。でも、道重さんがメインステージから動けなくなってしまった。譜久村さんは、その場のアドリブで、メインステージまでダッシュしたのでしょう」
この譜久村の“ダッシュ”に心を突き動かされたファンも多く、ネット上では、
「卒コンの譜久村ダッシュは2億倍すきになった瞬間だった。頼もしいよリーダー」
「伝説のフクムラダッシュ思い出すと仕事頑張ろうって思える」
「フクムラダッシュの動画で何度でもくらい泣けるwww ふくちゃんがダッシュしてるときのさゆの笑顔と、残りのメンバーのフォローっぷり」
といったように、感動の“フクムラダッシュ”として大きな話題となっている。
「道重さんは卒業を決心した理由の1つとして『後輩が頼もしくなった』ということを挙げていました。でも、世間的な知名度も含めて、道重さんがモーニング娘。の象徴のような存在だったため、“後輩ばかりになって大丈夫か?”という声が多かったのも事実。そんななか、道重さんが足をつるというまさかハプニングに、完璧なアドリブで対応した後輩たちを見て、誰もが“頼もしい”と感じたはずです」(前出・音楽関係者)