日本では「婚活」イベントが花盛りだが、中国人の「婚活」にかける熱意は日本の比ではない。さまざまな現場に潜入ルポを行なってきた中国在住ジャーナリストの西谷格氏が、独身生活にピリオドを打つべく、中国版婚活パーティーに参加した。
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ステージ上でオモテ面に「YES」、ウラ面に「NO」と書かれたボードを持った10人の若い女性たちが、ステージ下に立つ1人の男性と向き合っている。男性が自己紹介を終えて司会者が、「さあこの方どうでしょう?」と女性たちに向かって大きな声で問いかけると、10人中7人が胸の前で「YES」のボードを掲げた。「YES」の文字の上には、目はハートマーク、口元はキスを求めて突き出した女の子の絵が描かれている。男性と女性は司会者の案内に従って、
「具体的な仕事内容は?」
「趣味はありますか?」
などと簡単な会話を交わし、お互いを品定め。司会者が今度は男性に向かって「請選択(お選び下さい)!」と迫ると、男性はお眼鏡にかなった一人の女性の手を取り、満面の笑顔で舞台を降りて行った。カップル成立を祝福し、会場は大きな拍手に包まれた。
上海市郊外にあるタワーマンションのイベントスペースで行なわれた婚活パーティーの1コマ。ステージ上で”セリ形式”でのカップリングイベントが行なわれていたが、あまりに直接的過ぎて見ている方も恥ずかしくなる。
私は中国在住6年目の33歳ながら中国人女性とは付き合ったことがないため、交際相手を探すべく現地の婚活パーティーに参加することにした。果たして良い相手は見つかるだろうか。