毎月のスマホ支払額の平均は6000~7000円ぐらいで、どの調査をみても「安くしたい」という結果が出ている。その解決策として昨年からSIMフリーの格安スマホが注目を浴びているが、VAIO PhoneやXperia J1が本体価格5万円超というニュースに接すると、本当に安くできるのか不安になる。安いスマホ本体を買いたいならば、次にあげる3つの決断をすればよい。
■LTEをあきらめて3Gにする
LTEとは4Gと呼ばれる通信規格のひとつで、NTTドコモは「Xi」(クロッシィ)、ソフトバンクモバイルとauは「4G LTE」と呼んでいる。それ以前の規格より10倍速く、通信キャリアが推奨する最新規格のため、派手に宣伝される新スマホはどれもLTE対応製品だ。ところが、このLTEのひとつ前の通信規格である「3G」のみに対応しているスマホだと、本体価格は2万円以下におさまる。
約97グラムと小型で軽量の3.5インチスマホ「Polaroid Pigu」はLTEには非対応だが、1月に発売されたとき音声SIMとのセット価格で5000円を切り、安いと話題になった。キャンペーン時期を過ぎた今でも1万円を切っている。
LTEでなければネットの遅さに不便な思いをするかもと心配かもしれないが、メール中心で外出時のネット利用は少なめであるなら、3Gでも十分だ。在京テレビ局で記者をしている30代男性が使っているスマホは2011年発売の3Gスマホ「Xperia ray」だ。
「メールをメインで使っているので不自由は感じません。地方出張が多いのでLTEはあんまり意味がないんですよ。3Gならかなり田舎でも繋がりますが、LTEはまだのところが多い。結局、LTE対応の新しい機種でも3Gでつながるなら同じことでしょう」
SNSでもツイッターのように文字情報が中心ならば、通信速度はそれほど必要ない。いつでも画像や動画をスムーズに読み込みたいなら、公衆無線LANと組み合わせて利用すれば外出時でもスムーズにネットを楽しむことは可能だ。
■カメラの画質を追求しない
自撮りブームに影響され、カメラ性能は大事だと考える人が少なくない。SIMフリー対応スマホでも「Xperia J1」のカメラは約2070万画素もある。しかし、これを500万画素以下にすると決断できれば、1万円前後の格安スマホ本体が検討対象になる。