「楽しかったことも、つらかったことも含めて、とても、大切な思い出です」
昨年8月、活動の場を日本に移し、本格的に女優業を始めた知英(ジヨン・21)は、人気ガールズグループ、KARAのメンバーとして過ごした6年をこんな言葉で振り返った。
1年先までビッシリと埋め尽くされたスケジュール表。充実感はあった。だがふと気がついたとき、自分は何を目標にしたらいいのか、知英はわからなくなっていた。
「これから先のことを考えるため、4か月間、イギリスに滞在したんですが、そこで見たもの、聴いたもの、体験したことのすべてが新鮮で。今までに感じたことのない自由がそこにありました」(知英・以下「」内同)
引っ込み思案だったはずなのに、イギリスでは、1度会った人とすぐに仲よくなれた。
「ひとりでは電車も乗ったことがなかったんですが、“よっしゃ、行くぞ!”みたいな感じでチャレンジして(笑い)」
これからどうしよう? 悩んでいる自分が新鮮だった。そうして決めたのが、日本で女優を目指して再出発するという道だった。
「言葉の壁も乗り越えなきゃいけないし、演技のことなど、勉強することもたくさんあります。でも自分自身で描いた夢だから、自分を信じて前に進んでいくしかないです」
ドラマ、映画、モデル、ラジオのパーソナリティー…と、相変わらず多忙な日々を送っているが、知英の目は、今、5年先、10年先をしっかりと見つめている。
「まずは日本のかたに、“元KARAのジヨン”ではなく、“女優の知英”として認めてもらうことが目標で。そこから先は、アジア、アメリカ、ヨーロッパ…世界中で仕事ができたらと思っています」
※女性セブン2015年5月28日