『半沢直樹』『リーガルハイ』などで軒並み高視聴率を叩き出し続け、『Dr.倫太郎』(日本テレビ系・毎週水曜22時~)に主演中の堺雅人(41才)。今クールも“倫太郎だけは見ておく”という人も多いだろう。
堺は「そうですか! ですがそれで芝居が変わることはなく、みんなとわいわいやるのみです」と、あくまで自然体。患者の心に寄り添う精神科医という役柄のため、「聞く」ことを軸に役作りをしていると語る。
「半沢(直樹)や『リーガルハイ』の古美門のようにセリフをぶつけるのではなく、ぶつけられる楽しさがある。現場で他のかたのセリフを聞く作業が、たまらなく楽しい。魅力的な共演者のかたがたのお芝居を前に、受け身の役を満喫しています」(堺・以下「」内同)
じっと見つめて聞いてくれる堺に、ドラマを見ているこちらまで癒やされるのが『Dr.倫太郎』の魅力のひとつだ。
「だけどぼく自身はあまり人から相談されることがないんです。きっと頼りないと思われているんじゃないかな(笑い)。ぼくもあんまり悩まない。仕事にしても昔は“役者って何だろう”とか考えていましたが、40を過ぎたあたりから“なんでもいいんじゃないかな”と思っています。人が決めるべきものであって、自分が決める必要もないのかもしれない、ってね」
区切りながらゆっくりと語る“倫太郎の声”は聞いているだけで悩みをほどいてくれる調べだった。
※女性セブン2015年6月4日