先日、FDA(アメリカ食品医薬品局)が注入することで二重あごを解消する新薬『カイベラ』を承認し、日本でも話題になった。いまや注射だけで二重あごやたるんだフェイスラインが解消する時代に。とはいえ、効果はホントにあるの? 痛みや腫れはない? 気になるところを専門家に聞いてみた。
頬骨やほうれい線の上にのっていたお肉が下がる、お肉がのってほうれい線がくっきり目立つようになる、あご下やフェイスラインに落ちてきたお肉がたまる、皮膚が柔らかくなっているため肉がダラ~ンと見える…などの“ブルドッグ化”。25才~70代まで、誰もがブルドッグ化の危険があるという。タカミクリニックの医師・山屋雅美さんは、こう語る。
「加齢で皮膚内のコラーゲンが劣化すると、支えきれなくなった頬などのお肉が下に向かって落ちてきます。そのお肉があご下やフェイスラインに溜まり、ブルドッグ顔に。早い方だと25才からブルドッグ化が始まるため、顔の肉付きがいい人は注意が必要です。今回注目されている『脂肪溶解注射』は脂肪そのものをなくすことができるので、将来落ちてくる恐れのある余分なお肉を事前に取る予防治療としても、既にブルドッグ顔になってしまった人の改善治療としても効果が期待できます」
FDAが承認した『カイベラ』は、今年4月29日、アメリカで二重あごを解消する新薬として承認。これまでは手術や脂肪吸引などで取るしかなかった脂肪を注射だけで破壊し、体外に排出させる。アメリカでは6月から実用化の予定だ。
アメリカの新薬カイベラのニュースでにわかに注目が高まった脂肪溶解注射だが、「日本では10年以上前からすでに行われている治療です」と山屋さんは言う。
「カイベラとほぼ同成分の製剤も使いますが、実は日本の主流はさらに進化した最新型。カイベラと比べ痛みや腫れがはるかに少ないうえに、脂肪排出に加えひきしめ効果も高いため、むしろ日本のほうが進んでいると言えます。ニュースの後、問い合わせがグンと増えました。日本の脂肪溶解注射はもっと進んでいますよ、とお伝えすると、皆さんそちらを選ばれますね」(山屋さん)
その最新の脂肪溶解注射とは、どんな施術なのだろうか? アラフィフでまさにブルドッグ化に悩む記者が、タカミクリニックで注射にトライしてみた。
脂肪溶解輪郭注射は、ほほ下部で1回3万2400円。ほほ全体、あご下全体は各、1回5万4000円というお値段。
まず、塗る麻酔をして30分ほど待った後に施術をする。気になる頬下を中心に小刻みに注入していく。注入のときにちょっと感じるくらいで痛みはほとんどなし。時間は5分ほどで終了した。直後でも腫れや赤みはなく、すぐにメイクもできる。
おすすめは週1回、5回をワンクールとして行うパターンだという。ピンポイントでお肉を落とせるため、頬がこけてしまう心配はないというのでひと安心。
続いては、今すぐに即効チェンジできるヘア&メイク法も調査! ぽっちゃり向けのスタイリングを得意とし、タレントやファッション誌などで幅広く活動中のスタイリスト・大瀧彩乃さんと、雑誌やCMなどの撮影などを手がける東京・渋谷の『Hair&Make TRINE』所属のヘアメイク・佐々木大輔さんに秘訣を聞いた。