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故人の推薦文で選挙出ていた美人すぎる県議 単純ミスと釈明

 我孫子市議を辞職して今年4月の千葉県議選に無所属で出馬して当選し、「美人すぎる県議」と注目された水野友貴氏(32)に公職選挙法違反疑惑が浮上している。ことの発端は、6月19日の我孫子市議会での早川真市議によるこんな発言だった。
 
「その候補者の方(水野氏のこと)から届いた公選ハガキの推薦人の欄に、応援を断わられたはずの著名な方の奥様の名前が記載されていたというのです。しかも、奥様はすでに他界されているにもかかわらずです。信じられません。このような行為は、もし事実であれば、公選法第235条に抵触する行為ではありませんか」

 同法235条は、候補者自身の身分や経歴だけでなく、〈推薦若しくは支持に関し虚偽の事項を公にした者〉について、〈2年以下の禁錮または30万円以下の罰金に処する〉と定めている。

 早川氏の発言に出てきた「著名な方」とは、2007年1月まで3期12年にわたって我孫子市長を務め、その後、消費者庁長官に抜擢された中央学院大学教授の福嶋浩彦氏のことだ。我孫子市民のみならず千葉県内で極めて著名な人物である。その福嶋氏を直撃すると、次のように語った。

「公選ハガキの推薦人に故人である妻の名前が書かれていたのは事実です。受け取った方が人を介して私のところにそのハガキを届けてくれました。たしかにそこには昨年12月に亡くなった妻の名前が書かれていました。ただ、単純ミスということで本人から謝罪がありましたので、一応了承しました」(福嶋氏)

 ハガキの存在を確認した福嶋氏はすぐに水野氏に抗議した。すると勤務先の大学に水野氏が両親と先輩議員を連れて謝りにきた。父親が選対委員長、母親がハガキの責任者を務めていたという。水野氏はハガキをスタッフに書かせていた時に手違いでこうなったと釈明した。そもそも福嶋氏と水野氏はどのような関係だったのか。福嶋氏は語る。

「私が消費者庁の長官をしていた時に、市議選出馬を検討している水野氏からいろいろと相談を受け、私は公職にあるので表立って応援はできませんが、アドバイスなどはしました。その時にうちの妻も彼女のことを気に入って応援したのです。

 しかし今度は、我孫子市議1期目の途中での県議選出馬です。市議としてしっかりした実績はまだ何もないのに、ふわふわと市よりも県、県よりも国という上昇志向だけでやっているようにしか見えません。私は立候補には反対だと伝えました。妻も生きていたらがっかりしたと思います」

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