上西小百合・衆院議員(32)は8月21日に著書『小百合』(双葉社刊)を上梓する。衆院議員として、そして32歳のひとりの女性としての率直な思いを綴った内容になっている。写真は、この出版に際して撮影されたものだ。
出版のきっかけは、今年3月の「衆院本会議欠席」騒動に端を発する一連の過熱報道だったという。上西氏が語る。
「当時は、週刊誌などに、勝手な憶測で“不倫旅行”というような多くの事実無根の記事を書かれ、政治活動にも影響が出ました。私には今後も議員として出産や子育て支援、シングルマザー対策などの問題に真剣に取り組んでいく覚悟があります。
そのためには『体調管理の不行き届きが本会議欠席に繋がってしまったことを心から反省し、本当の自分、そして政治にかける思いを伝えなければ』と考えて出版を決意しました。国民の皆様に私の声をお届けしたいと思います」
委員会質疑などの国会活動、毎週末の地元選挙区での活動も続く中、上西氏は1か月間、炭水化物の摂取制限とスクワットなどの筋トレに取り組み、撮影に臨んだという。
「ご高名なカメラマンに撮影頂いたこともあり、満足のいく写真になりました。“試練の夏”を経験しましたが、私の考えを知って頂くきっかけになれば嬉しいです」
◆上西小百合(うえにし・さゆり):1983年4月30日生まれ。衆議院議員(2期)、法務委員会所属。大阪府出身。神戸女学院大学卒業後、損害保険会社、理美容関連会社勤務を経て、2012年12月の第46回衆議院議員総選挙に大阪府第7選挙区から日本維新の会(当時)公認で立候補し、比例近畿ブロックで初当選。2014年12月の第47回総選挙において再選。2015年3月、「体調不良を理由に衆議院本会議を欠席し、その翌日から旅行に出かけていた」との報道があり、維新の党から除名処分を受けた。
撮影■西田幸樹
※週刊ポスト2015年8月14日号