9月19日より、細川護煕元首相が理事長を務める東京・目白台の永青文庫で国内初の「春画展」が開かれる。これまで日本国内ではタブーとされていた春画展開催までの経緯や、春画の魅力について、戦国大名・細川家の末裔でもある細川氏が語る。
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2013年秋から2014年冬にかけて、ロンドンの大英博物館で史上最大規模の春画展が開かれ、約9万人が訪れる大盛況となりました。
そこで、昨年春から「本家の日本でも開催しよう」という機運が高まり準備が始められたのですが、会場となる候補の美術館20か所以上にすべて断わられてしまいました。
これまで日本では浮世絵展の一部というかたちで春画が展示されたことはありますが、本格的な春画展は一度も開催されたことはなく、美術館側は苦情が来るのを恐れたり、イメージを気にして自主規制したようです。
そんな中、昨秋になって、普段は細川家に伝わる美術品を展示している永青文庫で春画展をできませんかと理事長の私に打診があったので、義侠心で「はい」と引き受けました。
実は、私もオリジナルの春画をほとんど見たことがありませんでした。以前は細川家も春画を何点も持っていたようですが、父が大半を処分したんです。すごく真面目な人でしたからね。今回の春画展では2作品ですが、細川家所蔵の図版も公開します。