放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、『世界陸上』10回連続起用の中井美穂アナの実力を分析。
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8月22~30日、TBS系で中継される『世界陸上2015北京』で、今回も織田裕二と共にメインキャスターを務めるのが、元フジテレビアナウンサーの中井美穂である。実に、二人とも連続で10回目なのだという。
中井さんが30歳でフリーになってから最初の大仕事が“世陸”。当時は、フリーになりたての人気女子アナを起用した…ということで、視聴者も納得していたと思う。
もちろん、TBSの局アナたちは納得しておらず、「ウチのスポーツ局の幹部は自局の女子アナを信用していないらしい」「フリーになった女子アナを最初に使うのがウチ」などと同局のアナウンサーたちが嘆いているのを聞いた記憶がある。
が、その後、同局にも他局に誇れる小林麻耶、青木裕子、田中みな実といった、人気も華もある女子アナが在籍していたものだ。また、他のレギュラーを休んでまで“世陸”を重要視する中井さんについて、私も「そろそろ後進に譲ってもいいのでは?」と新聞のコラムで書いたこともある。
“世陸=やらかす織田裕二”は定着しているし、本人もすごく楽しみにしてそうなので(苦笑)、もう降ろすワケにはいかないだろう。しかし、隣に居る中井さんを件の小林麻耶や青木裕子とチェンジしても、文句を言う視聴者はそうは居ないように思ったからだ。でも、織田・中井コンビで10回目…。
なぜ中井美穂なのか。その答えは「織田裕二さんが中井さんを気に入っている」「中井さんは猛獣遣いだから」と私が知るTBS関係者たちは声を揃えるのだ。