ビジネス

トマトジュース夏の陣 王者カゴメを伊藤園とデルモンテ追撃

旬、国産、限定などのキーワードが並ぶトマトジュース

 夏野菜を代表するトマト。その収穫期真っ盛りの今、好調な売れ行きを見せているのがトマトジュースだ。

 トマトジュースが一大ブームを巻き起こしたのは、3年前の2012年。トマトに脂肪の燃焼を促進する成分が含まれているとする研究結果が発表されたことで、「メタボ対策にもってこい」と、果実だけでなく飲料やケチャップなどトマト関連商品の品薄が相次いだ。

 トマトジュースの市場規模も、2012年は前年比2倍強となる250億円、飲料総研の調べによれば、販売数量も全体で約1200万ケース(1ケース190ml×30本換算)と倍増したという。

 しかし、加熱ぎみのブームは1年も経たずに去り、その後は年2割ずつ販売減少に見舞われてきた。

 そこで、トマトジュースの復権をと健闘しているのがトップシェアを誇るカゴメだ。同社は「世界有数のトマトカンパニー」として知られ、売り上げのおよそ半分をトマトジュースはじめ野菜ジュース類の製造販売が占める。

 カゴメのトマトジュースが消費者から根強い支持を受けている理由は、トマトに関するあらゆる消費者ニーズを汲み取っている点にある。

 2010年よりジュースの原料となるトマトの全量国産化を進めるとともに、2013年から夏場の数量限定で、国産ストレート果汁100%を売りにした『トマトジュースプレミアム』を販売し、販売増に大きく貢献した。今年も8月11日より発売し、すでに小売店では200mlの紙パックだけでなく、720mlのペットボトルを手に取る消費者の姿も目立つ。

 前出の飲料総研取締役、宮下和浩氏がトマトジュースプレミアム人気の要因を解説する。

「国産トマトにこだわることで消費者に品質の良さをアピールできているのはもちろん、美味しさを追求している点も評価できます。本来、こうした野菜ジュースは製造段階で加熱加工をして濃縮還元するのが普通ですが、カゴメのトマトジュースプレミアムはストレート果汁のみを使う製法で、トマトの自然な味を出すことに成功しました。

 私も飲んでみましたが、サラリとしている割にはトマトの風味が十分に感じられる商品。これなら、今までトマト好きでもジュースはちょっと苦手という人でも飲みやすいと思います」

トピックス

2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
警視庁が押収した車両=9日、東京都江東区(時事通信フォト)
《”アルヴェル”が人気》盗難車のナンバープレート付け替えで整備会社の社長逮捕 違法な「ニコイチ」高級改造車を買い求める人たちの事情
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン