AKB48を卒業した松井咲子が、将来のために投資を学ぶ連載シリーズ「松井咲子のFXバイエル」。今回のテーマはFX(外国為替証拠金取引)のスワップポイント。高金利の通貨を買って持ち続けていれば、売買を繰り返さなくても、他の金融商品と比べて魅力的な収益が狙えるFXならではの投資方法だ。講師役のセントラル短資FX代表取締役社長の松田邦夫さんが、わかりやすく解説する。
松田邦夫(以下、松田)今回のテーマはトルコの通貨、トルコリラです。
松井咲子(以下、咲子):トルコというと、バイエルを習った人が取り組む有名な「トルコ行進曲」とか、ちょっと意地悪なトルコアイスのイメージくらいしかないのですが……。
松田:最近は、松井さんの世代の大学生の卒業旅行先としても人気が高いそうですよ。
咲子:そういえば、先日AKB卒業を発表したあと、友だちと占い師の人が集まっている「占いの館」に行ったんです。卒業後の将来を占ってもらうために。そこで、「トルココーヒー占い」というのがありました。よく分からなくて、結局占ってはもらわなかったのですが。
松田:それは残念。トルコではポピュラーな占いで、歴史もあるんですよ。
咲子:そうだったんですか!? 知らなかったな。
松田:実は、トルコは「エルトゥールル号事件(明治中期、和歌山沖で難破したトルコの軍艦に地元民が救助活動を行った)」などを通じて日本と歴史上深いつながりのある国で、大変な親日国でもあるんです。今、日本でトルコリラの取引が人気なのも、そうしたことが関係していると思います。
咲子:でも、FXとトルコって、ちょっと結びつかないのですが。
松田:FX投資には、比較的短い時間の間に売買を繰り返す取引や、自動売買のほかに、「スワップポイント」をじっくりと積み上げていくという、中長期的な視点に立った投資方法があります。
咲子:スワップポイント、ですか。
松田:スワップポイントは、通貨ペアを構成する2国の中央銀行がそれぞれ決める政策金利を反映した市場金利の“差”から生じる調整分です。通常、金利の高い方の通貨を買い持ちにすると、スワップポイントを受け取ることができ、逆の場合は、支払うことになります。
2015年8月3日現在、トルコの政策金利は7.5%で、日本の0.1%と大きな差があるので、仮に8月3日から翌日まで、レバレッジを1倍にしてトルコリラ1万通貨を円で買って持っていると、122円のスワップポイントを得ることができます(※注1)。これを年率に換算すると、約9.7%になります。
【※注1/1トルコリラ=45円で保有期間中一定として計算。また、スワップポイントは日々変動し、マイナスとなることもありえる】