投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が10月5日~10月9日のドル・円相場の見通しを解説する。
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ドルは底堅い値動きとなりそうだ。引き続き米利上げへの地ならしに関心が集まりそうだ。9月16-17日の会合で米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを先送りしたばかりで、今月に利上げに踏み切る公算は大きくない。
ただし、イエレン議長が前週に年内利上げの方向を改めて示したことから、ドル買いが入りやすい状態は続くことになりそうだ。9月雇用統計が堅調ならば、10月利上げの期待が高まり、ドルは122円台に上昇する可能性がある。
【FOMC議事録要旨公表】(8日)
現時点では12月会合での利上げ開始が市場コンセンサスといえる。「タカ派」の当局者からは10月(27-28日)の利上げに言及しており、10月利上げの可能性はゼロではない。9月16-17日の会合で利上げは見送られたものの、利上げを反対したメンバーの経済情勢に関する認識が注目されよう。
【日銀金融政策決定会合】(6-7日)
今月30日の決定会合での追加金融緩和を模索する展開。現行の金融政策に反対する委員の動向などが注目される。また、会合後に予定されている記者会見で、黒田東彦総裁の発言内容から、追加緩和のニュアンスを感じ取ることができれば、ドル買い・円売りに振れる見通し。
10月5日-9日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。