プロ野球や大リーグ公式戦で客に賭博をさせた賭博開帳図利と常習賭博の疑いで、ダルビッシュ翔容疑者(26)が大阪府警に逮捕された。翔容疑者の兄はテキサス・レンジャースのダルビッシュ有選手で、弟は俳優のKENTA。報道されたものだけを数えても4回目となる翔容疑者逮捕のニュースが広がると、彼を知る関係者たちからはため息まじりの落胆の声が広がった。
「大阪で建設業の会社を起業して、最近は軌道に乗ってきたところだった。過去を反省するようなことも言っていたし、今度こそは仕事にやりがいを見出したと思っていたのに残念です。格闘技のジム運営にも携わり、夏には大会も成功させていて、公私ともに充実しているように見えていた。なぜ悪いとわかっていることに手を染めたのか」(格闘技関係者)
大リーガーである兄の3歳下の弟、翔容疑者はこれまでにもたびたび世間の注目を集めてきた。
最初は6年前、格闘技イベント「K-1」の創設者である石井和義氏に将来のスター候補として「発掘」されたときだった。182センチの身長と長い手足、兄に劣らぬルックスで、格闘技のトレーニングを重ねれば人気選手になるのは間違いないと見られていた。ところが本格的な格闘技デビューを迎える前、2011年に傷害容疑で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。
華やかな格闘家デビューを棒に振ってまで、なぜ事件を起こしてしまったのか。ダルビッシュ三兄弟を子どものころから知る地元の人たちは、やはりそうなったかとの思いが強い。
「三兄弟それぞれやんちゃだったけれど、真ん中の翔は本当に悪かった。サッカーで挫折して、学校もろくにいかないしケンカや盗みはしょっちゅう。何度も警察のお世話になっていたはずですよ。ご両親は更生を願って留学させたり仕事の世話をしたりしたけれど、翔はすぐに悪いほうへ流される」(地元の商店主)